■本邦GDPは好結果だが、日経平均は冷めた反応に…
本日5月15日(木)、日本の2014年1-3月期のGDP速報値が発表されました。前期比では、予想1.0%のところ結果は1.5%、年率では予想4.2%のところ5.9%と、予想を遥かに上回る好結果となっています。
しかし、株式市場は冷めたもので、NYダウが反落したことや若干、円高になっていることを嫌気して、むしろ下落している状況です。
(出所:株マップ.com)
「消費税増税の前の駆け込み需要が思った以上にあった影響なので、株式市場は反応しようがない」という見方もあるかもしれませんが、4月の落ち込みもそれほど大きくないようですので、「駆け込みが多かった」とも言い切れないと思います。
もう少し、株価もプラスに反応してもおかしくはありません。しかし、こんな冷めた反応になってしまうのは、やはり日本経済に対する興味が薄れてきたことの表れであると思います。
■安倍政権の農業改革案に外国人投資家はどう反応するか
昨日14日(水)、政府の規制改革会議で、農業に関しての改革案が示されました。
農業生産法人への企業の出資比率の規制を緩和する、農協を改革する(JA全農の株式会社化、金融部門を農林中金の下に置く)、農業委員会を見直す、などがその柱です。
提言は、相当踏込んだ内容となっていますが、当然、現在のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)を含めて農業団体は大反対をするでしょう。
この提言の内容どおりの改革を、もし安倍政権がやり切れる姿勢を見せれば、改革に本気になっていると、外国人投資家も評価する可能性があります。
【参考記事】
●GW明け日経平均400円超急落の要因は?米ドル/円レンジは100.50円-103.50円!(5月8日、今井雅人)
(出所:株マップ.com)
しかし、これからの検討の中で中身が骨抜きになっていけば、失望が広がり、日本に対する興味はますます薄くなっていくのではないでしょうか。6月末までには、方向性が出るようですから、その動向をよく見ておきたいと思います。
■為替市場も気迷い状態! 米ドル/円は細かく取引を
株式市場がこのような状況ですから、為替相場も気迷い状況に入っています。特に米ドル/円に関しては、まったくどちらにも行けない状況が続いています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
これに関しては、これまでも申し上げているとおり、長期化すると考えておいたほうが良いと思います。値幅は狭いですが、ある程度レンジを決めて細かく取引をすればチャンスはあるのではないでしょうか。
私は、7日(水)に行った、ある業者での…
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