■RBNZの利上げ予測でも、NZドルが下落
6月に入るとECB(欧州中央銀行)理事会や米雇用統計といったビッグイベントが控えていますが、今週は大きなテーマがなく、主要通貨に大きな動きはなし。
そんな中、主要通貨に対してじわじわと値を下げているのがNZドル。
先月のコラムでもご紹介しましたが、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])による連続利上げが予測されているにも関わらずNZドルはじり安の展開となっています(※反落の背景は先月のコラムを参照してください)。
【参考記事】
●連続利上げが予想され、ポジティブ材料が多くても上値が重いNZドルの反落警戒!(4月3日、西原宏一)
インフレ懸念によりRBNZの追加利上げが予測されているニュージーランドですが、NZドル高により、景気が徐々に悪化。
このため、追加利上げ予測を背景に5月6日(火)には0.8782ドルまで高騰したNZドル/米ドルですが、その後はじり安で推移。5月28日(水)には0.8470ドルまで下落し、0.8782ドルの高値からほぼ300pips下落しています。
(出所:米国FXCM)
NZドル/円も4月1日(火)に89.93円まで高騰するも、86円前半まで反落し、約4円弱下落。豪ドル/NZドルも調整局面入りしており、1.09ドルまで反発して、NZドルは主要通貨に対して全面安。
(出所:米国FXCM)
(出所:米国FXCM)
テクニカル分析でも、TDシーケンシャル(※)でトレンドが反転する可能性のあるダブル(Double)13が点灯し、NZドル/米ドルはトップアウト。
(※1 編集部注:「TDシーケンシャル」とは、トーマス・R・デマーク氏が開発したテクニカル指標の1つ)
来週のECB理事会に向けて、ユーロ/米ドルの上値が限定的なこともあり、NZドル/米ドルは0.83ドルへ向けてじり安の可能性が濃厚。
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