■日経平均急反発で米ドル/円はすでに調整終了か?
みなさん、こんにちは。
先週(10月13日~)は、米国債の急騰(利回りは急低下)をきっかけに105.19円まで急落した米ドル/円(前コラム参照)。
【参考記事】
●米国株、米長期金利、ドル急落の要因は? なぜ、今の相場は乱高下しやすいのか?(10月16日、西原宏一)
2014年年末を控え、欧米勢の換金売りも入り、今月、10月いっぱいは、米ドル/円、日経平均ともに調整が続くという予測が増えていたのとは裏腹に、米ドル/円の調整は年初来安値と年初来高値の50%戻しまで。時間軸としては短命に終わりそうです。

(出所:米国FXCM)
その背景は、10月20日(月)の日経平均の急反発。
10月20日(月)の東京市場では、年金とウワサされる大口の買いが断続的に入り、日経平均は急反発しました。

(出所:株マップ.com)
■米ドル/円は110円に向けて再び上昇する可能性濃厚!
前週(10月13日~)は米国株の反落が、日経平均の急落を誘因し、欧米メディアでも、「アベノミクスの終焉」との報道が目立つようになってきていました。
そのため、マーケットが調整深しと警戒感を深めて始まった今週(10月20日~)の日経平均は年金の買いにより、急反発。
1万4000円を割り込んで、年末には1万3500円まで反落するという予測が目立つマーケット環境下、年金の買いはカウンターとなり、10月20日(月)の日経平均は578円もの暴騰で、あっという間に1万5000円台を回復しました。

(出所:株マップ.com)
連れて米ドル/円も107円台前半まで回復しています(※)。
2014年年末が近づき、消費税増税論議も活発に行われている中、日本株が急激に値を下げる局面では年金をはじめとする本邦勢が、米ドル/円と日経平均の買いを持ち込むということを欧米勢が確認した形です。
結果、米ドル/円と日経平均の調整は、先週(10月13日~)で終了した可能性が濃厚。
ただ、急落は回避したものの、調整局面の域を出ないため、米ドル/円の高値追いは禁物。106~110円のレンジでの押し目をていねいに拾っていくという展開でしょうか?
米ドル/円は再びじわじわと110円に向けて上昇する可能性が濃厚です。
(※編集部注:本稿は西原宏一さんから10月23日(木)15時すぎに寄稿されましたが、編集作業を行っているなか、17時台になって米ドル/円は上昇。一時、107.6円台まで上昇しました)

(出所:米国FXCM)
米ドル/円の110.00円同様…
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