■米ドル/円は110円到達後は調整局面入り
みなさん、こんにちは。
前コラムでご紹介したとおり、110円に到達したあとの米ドル/円は調整局面に入ってきました。
【参考記事】
●ドル/円は110円到達でスピード調整入り。首相の口先介入で急落のNZドル、今後は?(10月2日、西原宏一)
![](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/5/3/-/img_532deeeb4234d4cfa399951dcd7b744f41768.gif)
(出所:米国FXCM)
10月1日(水)に米ドル/円が110円に到達してから、産業界からの「円安抑制」コメントも増えてきています。
安倍首相も為替についての質問に対して、以下のように答弁。
ドル円109円半ば、安倍首相「円安の影響はプラス・マイナス両面」
安倍晋三首相は午後の衆院予算員会で、為替の水準については言及しないとし、円安の影響について、「プラス・マイナス両面ある」とした。
また、円安による輸入価格の上昇は、中小企業、地方、個人に影響を及ぼすとの認識を示し、注視すると語った。
出所 ロイター
欧米では、当局が「米ドル/円が110円以上の円安を懸念している」といったトーンでの報道も見受けられました。
そのため欧米短期筋が、米ドル/円の利益確定売りを急いだこともあり、米ドル/円は一時107.76円まで反落。
![](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/7/e/-/img_7eff135e9fd1fa832d39d3ae922c998327273.gif)
(出所:米国FXCM)
■米ドル/円反落を本邦機関投資家は歓迎?
ただ、安倍首相のコメントを見ても、「円安の影響はプラス・マイナス両面」と至極当たり前のことを言っているのみ。
問題になっているのが円安のスピード。
今週(10月6日~)、米ドル/円が107円台に突入している局面では、本邦の機関投資家も淡々と米ドル買いを持ち込んでおり、本邦勢としては、今回の米ドル/円の反落は歓迎といったところ。
今週(10月6日~)の米ドル/円は、先週想定していた107~110円のレンジでの乱高下を演じています。
【参考記事】
●ドル/円は110円到達でスピード調整入り。首相の口先介入で急落のNZドル、今後は?(10月2日、西原宏一)
![](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/9/f/-/img_9fd08b8f58a28dd79d0640d7f809dae733165.gif)
(出所:米国FXCM)
米ドル/円は当面このレンジ内での調整を経て、再び円安トレンドに回帰するのではないでしょうか?
![](https://zaifx.ismcdn.jp/mwimgs/2/1/-/img_214aa279c7ceb295fba5c9679acc2cb736041.gif)
(出所:米国FXCM)
米ドル/円の110円台到達同様…
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