■米ドル/円は120円をほぼ達成! 次の目標値は124円!
みなさん、こんにちは。
本日、12月4日(木)にて、当コラムで2014年末の米ドル/円の目標としてきた120円にほぼ到達。本稿執筆時点での高値は119.96円。
【参考記事】
●日銀とGPIFのダブルバズーカ炸裂で、ドル/円は120円へ向け上昇の可能性濃厚(11月6日、西原宏一)
●衆議院解散・総選挙で株高・円安継続か。ドル/円は120円へ向けて上昇継続とみる(11月13日、西原宏一)
(出所:米国FXCM)
この節目の120.00円近辺には、欧米勢からの利益確定と、オプションのバリアからの米ドル売り注文が密集しており、上げ渋り。マーケット関係者によれば、5~7ビリオン(50~70億ドル)とも言われる大量の米ドル売りが控えている模様。
ただ、明日、12月5日(金)の米雇用統計や、17日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)をきっかけに、2014年年内に米ドル/円は120円を超える可能性が濃厚となってきました。
日銀の終わりなき金融緩和が続く中、円安トレンドは継続。米ドル/円は120円を上抜ければ、次の目標値は124円。
(出所:米国FXCM)
■世界的な金融機関は豪ドル見通しを軒並み下方修正
前回のコラムでご紹介させていただいた豪ドル/米ドルも順調に下落。前回の米系銀行に続き、ほかの世界的な金融機関も、2016年の豪ドルの見通しを軒並み下方修正しています。
【参考記事】
●衆院選までドル/円は116~121円のレンジ。120円接近で口先介入が出やすい理由は?(11月27日、西原宏一)
その要因は、12月3日(火)に発表された、豪州の7-9月期GDP。
豪GDP、7~9月2.7%増 市場予想下回る
オーストラリア統計局が3日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比で2.7%増だった。
ロイター通信がまとめた市場予想(同3.1%増)を下回った。建設業の伸び悩みなどで4~6月期の3.1%増から鈍化した。市場では豪準備銀行(中央銀行)が次回会合を開く来年2月にも利下げに動くとの見方が浮上している。
7~9月期は建設業の伸び率が2.2%で、4~6月期の6.7%から鈍化した。鉱業は石炭や鉄鉱石がけん引し9.5%増となったが、10.2%増だった4~6月期から減速した。
豪中銀による2015年通年の成長率見通しは2~3%。資源分野への投資が急減し、成長率を0.25%押し下げると予測している。
出所:日経新聞
主な輸出品である鉄鉱石などの国際価格が下落していることが、豪州経済の重荷に。
これを受けて、多くのエコノミストは…
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