■日経平均2万円達成後、徐々に下落。官製相場も終盤に…
また、ドイツを始め、欧州の長期金利も急上昇しています。
(出所:CQG)
その一方で、これまで好調であった各国の株式市場も調整局面を迎えています。
日経平均も2万円を達成した後は、徐々に下落してきています。
(出所:株マップ.com)
GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などの買いも、以前に比べれば目立たなくなってきました。
【参考記事】
●ギリシャの苦しい台所事情に危機感増大。国債が売られ、長期金利は約14%へ上昇!(4月23日、今井雅人)
●驚きのGPIF資産残高構成。もう、玉切れで株高・円安の流れが変わる可能性も…(4月2日、今井雅人)
官製相場も、かなり終盤にきたということではないかと思います。
■米ドル/円は下落余地小さいが、ユーロ/米ドルは…
さて、そうした動きを受けて、為替市場でも調整が起きているようです。
IMM(国際通貨先物市場)のポジション動向を見ると、米ドル/円に関しては、すでにポジションが整理されているので、あまり大きな動きにはなっていません。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
一方、ユーロ/米ドルですが、まだまだショートポジションが溜まっています。この調整が、今起きているということです。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
ユーロ/米ドルはもうすでに、800ポイントほど上昇していますが、ショートポジションはそれほど減っていません。これだけを見る限り、まだ上昇する可能性はあると思っておいた方が良いでしょう。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
私は、相場を予想するときは、市場のポジションや需給状況を重要視しています。
そういう観点で考える限り、米ドル/円の下落余地は、それほど大きくなさそうだと感じる一方で、ユーロ/米ドルに関しては、もう少し、今後ポジションがどれぐらい減っていくかを注視しておいた方が良いと思います。
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