昨日はアジア時間でもユーロドルが軟化して、ドル高の流れが明白になった。しかしドル円のほうは堅調ではあるが、小幅な値動きだ。私も昼間からドル円をロングにして待っていたのだが、なかなかすんなりと上がっていかない。下げが顕著なユーロドルを横目で見ながらの欧州序盤を迎えた。ドル円は123.60あたり、ユーロドルは下げている最中で、1.12台のミドルだった。
ユーロドルはまったく戻しらしい戻しも作らずに、1.12台の前半まで下がってきた。前日に1.14台まであったのが信じられないくらい。ドル円じゃなくてユーロドルを売っておけばよかった。しかし後悔しても仕方がない。マーケットはギリシャ問題に関しては、完全に安心感を抱いているようだ。週末までにはEU側、および債権団との交渉は合意を見るものと期待されているようだ。
ニューヨーク勢が参入してくるころになると、FRBのパウエル理事がコメント。利上げは9月と12月の2回がよいとし、年に1%の金利上昇が望ましいというペースについても言及した。これがいっそうのドル買いの背中を押した。ユーロドルは1.11台の中盤まで一段安し、ドル円もようやく124円台に乗せてきた。
ドル上昇の比率から考えるとドル円はもっと上がってよさそうなものだったのだが、ドルの上昇はここまでだった。しばらく124円台でウロウロしていたが、ユーロドルも反発の様相を呈してきたので、私もドル円のロングをあきらめることにした。
ニューヨーク時間を通じて米国株は小動きだった。週末までに合意が得られるであろうとされているギリシャ問題を見極めたいといったところなのだろう。そして為替相場も小動きとなった。ドルは全面高となって、そのままドルの高値引けに近い形でニューヨーククローズとなった。
今日もやはりドル高が続きそうだ。ドル投資スタンスは変わらずにドル円の拾い買いで臨む。このところのアメリカの住宅関連の指標はおしなべて良いが、経済指標など、イベントはあまりマーケットを動かす材料にはなりえないだろう。やはり押し目をじっくりと待ちたい。
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