■お盆前後から、公的年金の資金が日本株に流入
今回の中国人民元ショックで、日経平均は過去2日間(8月11日、12日)大幅に下落。
(出所:株マップ.com)
ただ、注意すべきは8月12日(火)の空売り比率が39.2%と過去最高だったこと。
これにより、本日(8月13日)の日経平均は本稿執筆時点で2万500円と急反発。
米ドル/円も124円台ミドルで推移しており、中国人民元ショックは沈静化しています。
昨年(2014年)は日本のお盆明けから日本株、米ドル/円ともに上昇しましたが、今年(2015年)も、お盆前後から公的年金の資金が日本株に流入すると言われています。
(出所:株マップ.com)
多くの欧米系のファンドも、今年(2015年)の業績が好調な日本株の組み入れ比率を上げると言われています。
そして、今年(2015年)の円ベースの日本株パフォーマンスは19%。これが米ドルベースでは14.1%までに落ちます。
結果、米系からの日本株への投資は、タイムラグはあるものの、ヘッジ(米ドル買い・円売り)(※)は必要。
(※編集部注:日本株を単純に買うだけでなく、同時に円売りを行って、円安に対するヘッジをかけようとすることを指している)
【参考記事】
●米国株は不調でも日本株はなぜ強いのか? 原油安が日銀やECBの追加緩和圧力に(8月11日、西原宏一&松崎美子)
つまり、「日本株高=米ドル高・円安」基調は変わらず。
■メイントレンド回帰の米ドル/円は128円へ向けて上昇濃厚
ここまで、ギリシャ債務問題、上海株急落、そして、中国人民元切り下げショックとマーケットに強い負荷がかかっているものの、日本株、そして、米ドル/円の下落は限定的となっています。
昨年(2014年)同様、8月に入って底堅さを見せてきた米ドル/円は、メイントレンドの上昇基調に戻り、128円に向けて上昇する可能性が濃厚。
(出所:米国FXCM)
8月中旬からの日本株、そして、米ドル/円に注目です。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)