■弱い米雇用統計で、米ドル/円は106円台前半へ急落
みなさん、こんにちは。
以前コラムでも紹介したとおり、米ドル/円の110円以上のレベルでは、本邦輸出企業からの断続的な米ドル売り圧力があり、これによって上げ止まり。
【参考記事】
●米国の6月利上げ観測台頭でドル全面高! でもなぜ、米ドル/円の戻りは鈍いのか?(5月19日、西原宏一)
そして、6月3日(金)の米雇用統計が想定以上に弱い数字であったことに呼応して、米ドル/円は反落。
【参考記事】
●米雇用統計ショックで6月利上げ消滅! 英国のEU離脱支持が増えたワケとは?(6月7日、西原宏一&松崎美子)
110円レベルでもみ合っていた米ドル/円は、あっという間に106.38円まで急落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
米ドル/円は引き続き、105~110円の±1円程度のレンジ圏内での推移。
■6月はビッグイベント満載! ドル/円は100円を目指す流れ
ただ、前回のコラムでも紹介したように、6月はビッグイベントが目白押し。
【参考記事】
●英国国民投票はなぜ、英ポンドだけでなく、豪ドル/円や米ドル/円にも影響するのか?(6月2日、西原宏一)
1.FOMC(米連邦公開市場委員会)
2.日銀金融政策決定会合
3.EU(欧州連合)離脱の是非を問う英国の国民投票
と控えています。
こうしたビッグイベントを控えて、マーケットが不透明な中、米ドル/円の中期の流れは引き続き100円へと続く円高過程へ。
(出所:CQG)
■直近の市場はミニリスクオン相場に
一方、直近のマーケットはミニリスクオン相場に。
要因は米雇用統計の悪化が、6月の米国の利上げ予測を大きく後退させたこと。
【参考記事】
●米雇用統計ショックで6月利上げ消滅! 英国のEU離脱支持が増えたワケとは?(6月7日、西原宏一&松崎美子)
呼応して、原油相場はもみ合いながら、51ドル台へ上昇し、久しぶりに50ドルの大台を回復。
(出所:CQG)
NYダウも少しずつ値を上げ、ついに1万8000ドル台へ。
(出所:CQG)
ただ、日本株は「米ドル安・円高」の影響で、軟調な展開が続いており、3大イベントを控え、ミニリスクオンながら方向性が明確ではなく、気迷い相場が続いています。
(出所:CQG)
このような環境下、マーケットの話題をさらったのが…
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