■ジョージ・ソロス氏のトレーディング再開が話題に
このような環境下、マーケットの話題をさらったのがジョージ・ソロス氏の下記のコメント。
A Bearish George Soros Is Trading Again
ソロス氏、トレーディング再開-世界経済に悲観的
弱気筋として知られる著名投資家のジョージ・ソロス氏(85)が長い休止期間を経てトレーディングを再開している。さまざまな経済・政治問題が世界を苦しめている中で、今がひともうけの好機とみている。
事情に詳しい関係者によると、ソロス氏は先ごろ、世界経済の先行きと、市場が近く大きく変動することへの懸念から大規模な弱気のポジションを取るよう指示した。
同氏率いる投資会社ソロス・ファンド・マネジメントは、各市場の軟化を見越して株式を売却する一方で、金と金鉱会社の株式を購入した。同ファンドはソロス氏とその家族の資産300億ドルを運用している。
今回の動きはソロス氏にとって重要な方向転換と言える。同氏は1992年に英ポンドが下落することに賭けて10億ドルの利益を手にしたことで有名になった。
出所:Wall Street Journal
■市場に負荷がかかると「株安・円高」が急速に進むリスクも
今月(6月)の米ドル/円の動きが象徴するように、米ドル上昇局面では緩慢な動き。
一方、下落局面では何日もかけて上げた値幅分を1日で失う展開となっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
3大イベントを控え、マーケットは大きな値動きもなく、緩慢な展開が続いていますが、「Brexit(英国のEU離脱)」を筆頭に、マーケットに何らかの負荷がかかると、一転して「株安・円高」が急速に進行するリスクを秘めています。
【参考記事】
●英国国民投票はなぜ、英ポンドだけでなく、豪ドル/円や米ドル/円にも影響するのか?(6月2日、西原宏一)
前述のように、米ドル/円はレンジでのもみ合いを終えると、100円へと続く円高相場の過程に。
ミニリスクオン相場の中、米ドル/円と同様にもみ合いが続いている豪ドル/円も大きく値を下げる可能性を高めています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
米ドル/円に加えて、豪ドル/円の動向にも注目です。
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