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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

FRB副議長の発言により米金利急騰で
ドル上昇! 9月利上げは経済指標次第!

2016年08月29日(月)20:18公開 (2016年08月29日(月)20:18更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■グリーンスパンが警告した米金利急騰

先週(8月22日~)のジャクソンホールでは思った以上に利上げに積極的な発言が出て、米ドル高が進みましたね。

米ドルVS世界の通貨 1時間足
米ドルVS世界の通貨 1時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足

FRB(米連邦準備制度理事会)のイエレン議長のコメントは「利上げは近い」とは言うものの具体的な時期は明言しない、いつものトーン。


しかし、フィッシャーFRB副議長がうまいバランスで「9月、12月の年2回利上げもあり得る」といったニュアンスの発言をして米金利が急騰、米ドルも上昇しました。

米10年物国債利回り 8時間足
米10年物国債利回り 8時間足

(出所:CQG)

ただ、実際に9月21日(水)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げするかどうかは“Data Dependent”、つまり、経済指標次第となります。

これで俄然、9月2日(金)の米雇用統計の注目度が高まりましたよね。

米雇用統計の推移

米雇用統計は9月2日(金)21時30分の発表
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 米国主要経済指標の推移

現時点の予想は18万人増。強い数字になるようなら9月利上げが濃厚となり、もう一段の米ドル高が進みそうです。

■史上最高値圏にある米国株の動向がカギに

気になるのが米金利。ジャクソンホール直後から想定以上に上昇しています。

米10年物国債利回り 8時間足
米10年国債ものの利回り 8時間足

(出所:CQG)

グリーンスパン元FRB議長が、金利は上がりだすと「その速さでわれわれを驚かす可能性がある」と警告していたのですが、そのとおりの展開になるのかもしれません。

FRB高官は以前から利上げを織り込ませようと必死だったのにマーケットが無視していた、というのがこれまで。


9月利上げを織り込んでいくのなら、米金利が上がってくるのは自然なことでもあるんですよね。そうすると米ドル/円の上昇は続く、とみていいのでしょうか?

ところが米金利の上昇は株安にもつながります。

NYダウ 日足
NYダウ 日足

(出所:CQG)

株安は円高要因ですから、米ドル/円はあまり買う気がしない。トヨタ自動車が今季の想定レートとしているのは102円ですし、第2四半期に至っては100円。


102円より上では輸出企業の売りが出やすいため、一本調子に上がっていくイメージはありません。

【参考記事】
株は堅調、ドル/円は上値が重い。弱まる日本株とドル/円の相関、原因は日銀にあり(8月12日、西原宏一)

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:CQG)

米金利上昇がどの程度、株安につながるのかどうか…。史上最高値圏にある米国株がポイントですね。

 

米雇用統計で強い数字が出ても米国株がさほど落ちないということなら、「9月に加えて12月の利上げも…」というシナリオが浮上してくる。

NYダウ 日足
NYダウ 日足

(出所:CQG)

9月2日(金)の米雇用統計はもちろん、8月31日(水)のADP雇用統計への注目度も高まってきます。

あとはトランプ候補の支持率が落ちているため、FRBが動きやすくなっているという側面もありますね。

■週末のG20では「上海合意」の破棄も

おやっ?と思ったのは金の動き。ジャクソンホールで米ドルが買われたわりに、金はさほど落ちていません。

 

米ドルと金は逆相関が基本ですから、本当ならもっと落ちていいはずですが……。

NY金先物 日足
NY金先物 日足

(出所:CQG)

一方で原油は、9月下旬に開催されるOPEC(石油輸出国機構)の非公式会合を控え、増産凍結への期待が高まって底堅い動き。

WTI原油先物 日足
WTI原油先物 日足

(出所:CQG)

ブレント原油では期先と期近のサヤがつまってきました。これをもって供給過剰の解消、需給のバランスが近づいているのでは…との観測も出てきています。

イベントでいえば週末に中国・杭州で開催されるG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)


コラム「ヘッジファンドの思惑」で何度もお伝えしたとおり、2月の上海G20では米ドル高を修正し、米ドル安へ誘導させる「上海合意」があったとのウワサが流れました。

【参考記事】
安倍首相が米国に「介入しない」と宣言!? 上海合意で、米ドル/円は100円も視野に!(4月7日、西原宏一)
上海合意で「株高・資源高・米ドル安」が進行中だが今後の狙いはユーロ/円の上昇(4月21日、西原宏一)

その後の値動きを見る限り、上海合意はあったのでしょう。しかし、半年続いた上海合意ですが、そろそろ破棄されてもおかしくない時期なので要注意ですね。

■豪ドル/米ドルのショートを基本戦略に

今年(2016年)は米ドル安が続いていましたが、ジャクソンホールがゲーム・チェンジャーとなるのかもしれませんね。それを見極めていく1週間になりそう。

戦略としては米ドル買いですが、相手通貨は円ではなく、豪ドルを選びたいと思います。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足

米金利上昇で資源国通貨は売られやすくなりますし、米金利上昇や上海合意の破棄で株安となれば、株価のプロキシー(代替)である豪ドルが売られやすい。


米金利上昇がダブルで効いてきますし、さらにG20では中国による過剰な鉄鋼生産の抑制が議題にのぼる可能性もある。


鉄鉱石価格と相関性の高い豪ドルにとってはマイナス材料です。これだけの背景がありますから、今週(8月29日~)は豪ドル/米ドルの売りを基本にしていきたいと思います。

(構成/ミドルマン・高城泰)

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