先週は夏季休暇をいただいておりました。
今週からまたよろしくお願いします。
■7月日銀会合以降の日本株は底堅い。でも、米ドル/円は…
7月28日(木)~29日(金)に開催された日銀の金融政策決定会合では、ETF買入れ増額を決定。
ETF保有残高が現行の約3.3兆円からほぼ倍増するペースで買い入れすることとなります。つまり、年間約6兆円に相当するペース。
【参考記事】
●日銀追加緩和決定も主な政策はETF買入れ増額のみ。米ドル/円は発表前から乱高下
●日銀会合後から米ドル安の流れが鮮明に。利下げ見込む、豪・英中銀の発表に注目!(8月1日、西原宏一&大橋ひろこ)
日本株は、この大規模なETFの買い入れ額増額により、底堅い展開。
(出所:CQG)
ただ、それ以外はウワサされていたような「サプライズ緩和」はなし。
最近の黒田日銀は、なぜか「戦力の逐次投入」が目立っています。
そのため、米ドル/円は日本株に追随せず、相変わらず上値の重い展開が続いており、本稿執筆時点でも102.00円レベルで推移。
これまでの日本株と米ドル/円の相関関係が弱まっている展開です。
(出所:CQG)
■いろいろあった2016年だが、結局、円高の流れは変わらず
ヘリマネ論議まで飛び出し、米ドル/円の1週間物のボラティリティが24%まで急騰するなど、英国の国民投票なみに注目を集めた7月の日銀金融政策決定会合ですが、前述のようにサプライズはなし。
【参考記事】
●ドル/円のボラティリティがリーマン以来の高水準! 日銀会合後の乱高下に要注意(7月28日、西原宏一)
結果、米ドル/円の上値も引き続き限定的な展開。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
2016年に入って、英国の国民投票や、何度かの日銀金融政策決定会合といった多くのイベントはありましたが、円高の流れは変わらず。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 週足)
現時点の米ドル/円は102.00円レベル。つまり、今年(2016年)の最安値圏内での推移となっています。
今のところ、アベノミクス相場の50%(=100.60円)でサポートされていますが、105円台が極めて重くなってきています。
【参考記事】
●ドル/円は105円決壊で100.60円へ下落中! 英ポンド/円は1カ月以内に30%乱高下!?(6月16日、西原宏一)
●ドル/円のボラティリティがリーマン以来の高水準! 日銀会合後の乱高下に要注意(7月28日、西原宏一)
これに加えて、米ドル/円の上値を重くしている要因のひとつが…
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