■今週は21日がすべて!
今週(9月19日~)は21日(水)しかありませんよね。お昼に日銀会合、深夜3時にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されます。
21日(水)がすべてとしか言いようがありませんね。
日銀からいくと、コンセンサスは「マイナス金利の深掘り(マイナス幅の拡大)・イールドカーブのスティープ化(長短金利差の拡大)(※)・物価目標『2年2%』の無期限化」の3点セット。
(※編集部注:償還期限が異なる複数の債券の利回りの変化をグラフにしたものが「イールドカーブ」で、利回り曲線と呼ばれる。「フラット」は長短金利差が縮小している状況で、拡大している状況が「スティープ」)
【参考記事】
●FOMC発表後の米国株の動向に要注意! 米ドル/円は75日線の壁を破れるかに注目(9月15日、西原宏一)
日銀が市場との「対話路線」に舵を切ったのか、今回は事前のリークが多いですね。
【参考記事】
●FOMCと日銀会合のイベント待ち相場へ。米9月利上げの可能性は? 日銀はどう動く(9月13日、西原宏一&大橋ひろこ
■外債購入などのカードは温存か
そのため3点セットは織り込まれつつあり、サプライズがなければ直後の反応は円高・株安が濃厚。対話路線で事前にリークしたことが得策となっているようには思えませんね。
サプライズとして考えられるのは、内閣官房参与の浜田宏一さんが提言しているような日銀による外債の購入。将来的にはあるのかもしれませんが、今回はどうでしょうね。
黒田さんとしても、ここでカードを出し切るわけにはいかないですもんね。
11月の米大統領選や12月の米利上げを待ってからカードを切っても遅くない。そうなると、今回の日銀はサプライズがないのかも。
日銀がリークどおりで新鮮味がなければ、銀行株が売られて日経平均も下がるのでしょうが、最近は株が落ちても米ドル/円が下がりにくい。やりづらいかもしれませんね。

(出所:株マップ.com)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
(次ページではもし米9月利上げ実施ならどうなるかといった話題が…)
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