■リスク許容度改善で日経平均は1万7000円台回復
みなさん、こんにちは。
根強いマーケット参加者のリスクオフ懸念とは裏腹にマーケットのリスク許容度は改善。
WTI原油価格は一時50ドル台に、日経平均は1万7000円台に値を戻しており、本稿執筆時点では、1万7300円で推移しています。

(出所:CQG)

(出所:株マップ.com)
米ドル/円でも円安がじわじわと進行しており、104円台ミドルで推移。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■新興国通貨も堅調。豪ドル/円は一時80円台に
グローバルなリスクに敏感な新興国通貨も堅調推移。
ブラジルレアルも底堅く推移。先週のコラムでもご紹介したとおり、「通貨防衛の必要性の低下」により、ブラジル中銀は4年ぶりの利下げを決定しました。
【参考記事】
●ブラジル4年ぶりの利下げ決定でリスクオフ拡大の可能性低下? その理由とは…!?(10月20日、西原宏一)

(出所:CQG)
新興国通貨の上昇とともに、資源国通貨である豪ドルも強含んでおり、対円で一時80円台を回復。
豪ドル/円は今年(2016年)、上値を阻んできた200日移動平均線が80.15円に位置しており、今回もいったんレジスタンスとなっていますが、リスク許容度の改善とともに、このラインを超える公算が高まっています。

(出所:CQG)
■中東マネーが日本株と米ドル/円を押し上げる
日本株反発要因のひとつが中東勢の動向。
原油の急落により、中東勢の収益が一時大幅に悪化した際、キャッシュ(現金)の捻出が急務となった彼らがとった行動は日本株の売りでした。
今年(2016年)の3月末に彼らが日本株を大きく売り越して、日本株が急落したことは記憶に新しいところ。

(出所:株マップ.com)
しかし前述のように、WTI原油価格は一時50ドル台を回復。
結果、資金に余裕が出た中東勢が日本株投資を再開。
中東マネーの流入が日本株と米ドル/円を押し上げる流れに。
【参考記事】
●ドラギマジックでBrexitの安値下抜け! ユーロ/米ドルがついに動き出すか?(10月24日、西原宏一&大橋ひろこ)

(出所:株マップ.com)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■米ドル/円の押し目買い継続。105円突破すれば109円へ
今月(10月)に入ってからの、米ドル/円と日経平均の上昇トレンドは変わらず。
米ドル/円はテクニカル面でも改善しており、日足の75日移動平均線、一目均衡表の雲の上限をブレイクしたままで堅調推移。

(出所:CQG)
現在、米ドル/円の105.00円、そして、日経平均の1万7500円には巨大なバリアオプション(※)があるとされており、その手前で上げしぶっていますが下値も限定的。
(※編集部注:オプションには「バニラ」と「エキゾチック」の2種類がある。上記の「バリアオプション」は、エキゾチックオプションのひとつで、権利行使価格に一度でも到達してしまえば、そのオプションは消えてしまうというような特殊なルールが加えられている)
米ドル/円は節目の105.00円をブレイクできれば、109円台へと反発する可能性が濃厚。
【参考記事】
●原油上昇と金反落が米ドル/円をサポート。105円突破すれば109円台へ上昇濃厚!(10月13日、西原宏一)
10月に入って、じりじりと値を上げてきている米ドル/円と日本株の動向に注目です。
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