■中東マネーが日本株と米ドル/円を押し上げる
日本株反発要因のひとつが中東勢の動向。
原油の急落により、中東勢の収益が一時大幅に悪化した際、キャッシュ(現金)の捻出が急務となった彼らがとった行動は日本株の売りでした。
今年(2016年)の3月末に彼らが日本株を大きく売り越して、日本株が急落したことは記憶に新しいところ。
(出所:株マップ.com)
しかし前述のように、WTI原油価格は一時50ドル台を回復。
結果、資金に余裕が出た中東勢が日本株投資を再開。
中東マネーの流入が日本株と米ドル/円を押し上げる流れに。
【参考記事】
●ドラギマジックでBrexitの安値下抜け! ユーロ/米ドルがついに動き出すか?(10月24日、西原宏一&大橋ひろこ)
(出所:株マップ.com)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■米ドル/円の押し目買い継続。105円突破すれば109円へ
今月(10月)に入ってからの、米ドル/円と日経平均の上昇トレンドは変わらず。
米ドル/円はテクニカル面でも改善しており、日足の75日移動平均線、一目均衡表の雲の上限をブレイクしたままで堅調推移。
(出所:CQG)
現在、米ドル/円の105.00円、そして、日経平均の1万7500円には巨大なバリアオプション(※)があるとされており、その手前で上げしぶっていますが下値も限定的。
(※編集部注:オプションには「バニラ」と「エキゾチック」の2種類がある。上記の「バリアオプション」は、エキゾチックオプションのひとつで、権利行使価格に一度でも到達してしまえば、そのオプションは消えてしまうというような特殊なルールが加えられている)
米ドル/円は節目の105.00円をブレイクできれば、109円台へと反発する可能性が濃厚。
【参考記事】
●原油上昇と金反落が米ドル/円をサポート。105円突破すれば109円台へ上昇濃厚!(10月13日、西原宏一)
10月に入って、じりじりと値を上げてきている米ドル/円と日本株の動向に注目です。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)