昨日は日本が休みだったが、海外市場では為替相場で円安が進んだ。欧州時間では111円ちょうどを挟んでの動きが続いていて、110円台と111円台を行ったり来たり。このまま再度の上値追いがあるのかどうかを、そっと窺っている展開となっていた。
相場上昇のタイミングとしてはアメリカの経済指標の発表と同時期であったが、直接の原因は長期金利の上昇であったろう。ECBが持っている国債を貸し出すことに融通を図るというのだ。確かに担保適格債というのは少ない。
それゆえに短期金利の融通のメインであったレポ市場は死んでいるも同然だ。これは金融緩和の副作用でもある。このトピックが伝わると、世界的に長期債に売りものが膨らんだ。つまり長期金利は上昇。それがドル高をもたらしたともいえるのだ。
ドル円は112円台に乗せてきても、なおも堅調。そのまま112円台の後半まで上がってしまった。およそ半年ぶりの高値を実現。買い戻しのストップロス的な要因が強かったのだが、それでもニューヨーククローズに至るまで112円台はキープすることとなった。
一方でユーロドルも安い。今年はまったくユーロドルの激しい動きが見られなくて、すっかりトレードの対象から外れてしまっている感のあるユーロドルだが、昨日の安値はついに1.0526までつけてきた。
これは去年の安値である1.0463に急追するレベルであり、もう100ポイントもない。いつブレークしてもおかしくはない状態なのである。すると13年ぶりの安値水準が待っていることになる。
今日はアメリカが感謝祭で休み。明日も半日営業となるので、すでに連休モードに入っているといってもよい。だから来週になるまでマーケットは動意薄の展開となろう。
昨日は日本が休みだったので私も手を出さなかったが、今日と明日は何か突発事項でもない限り、マーケットには参加しないつもりだ。十分に休んでおくための良い機会だ。
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