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急上昇していたビットコインが大暴落!
イケダハヤト氏が買ったところがド天井!?

2017年01月06日(金)19:40公開 (2017年01月06日(金)19:40更新)
ザイFX!編集部

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ビットコインが大暴落している。

 2015年夏以降、着実な上昇トレンドをたどってきたビットコイン/円はこのところ、上昇スピードが加速し、2016年12月初旬に8~9万円台で推移していたものが年末には11万円台まで上昇、さらに1月4日(水)には14万円台の高値をつけるに至った(※)。

わずか1ヵ月程度で50%以上もの上昇! 驚異的な上昇率だ。

(※ザイFX!は米大手仮想通貨取引所のkrakenからビットコインレートの提供を受け、チャートを掲載しており、上記の高値などの数値もこれに基づくもの。ビットコインは取引所によってレートの違いが大きいようで、なかには15万円台の高値をつけた取引所もあった模様)

ビットコイン/円 週足
ビットコイン/円 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/円 週足

 それが1月5日(木)になると、高値圏で乱高下しはじめ、ついには暴落。一時、10万円割れまで急激に売り込まれた。わずか数時間のうちに30%近くも急落したのだ。

ビットコイン/円 1時間足
ビットコイン/円 1時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/円 1時間足

 この動きにより、ビットコイン/円の日足チャートには迫力ある大陰線が刻まれた。

ビットコイン/円 日足
ビットコイン/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ビットコイン/円 日足

 ただ、その後、相場は反発。1月6日(金)の19時台現在、ビットコイン/円は10万円台後半で推移している。1月5日(木)の日足は大陰線となったわけだが、下ヒゲもまた長いものとなっている。

■中国からの資金流出の受け皿になっていると言われる

 このところのビットコイン上昇は中国人が買っているのが原因と市場では囁かれてきた。

 以下の記事でも取り上げているとおり、対米ドルでの中国人民元安は2014年ごろから続いており、このところ、これがさらに加速している。中国から資金が流出していることがその大きな原因のようだ。

【参考記事】
実はチャイナショック時以上にひたひたと進んでいる中国人民元安。その理由は?

米ドル/中国人民元 月足
米ドル/中国人民元 月足

(出所:Bloomberg)

 そこで、中国政府は国外へ資金が流出しにくいよう、さまざまな規制を強めているのだが、それをくぐり抜け、中国人民元を何とか他の資産に変えたい!というニーズの受け皿になっているものの1つがビットコインではないかというのである。

【参考記事】
ビットコインチャート公開記念コラム(1) ビットコイン相場は何によって動くのか?

■中国人民元高に急転換したことがビットコインに影響したか

 ところがここ数日、中国人民元相場に“異変”が起きたのだった。

 対米ドルで進んできた中国人民元安が1月4日(水)、1月5日(木)と逆流、香港オフショア市場の中国人民元(CNH)を中心に、中国人民元の買い戻しが急激に進んだのだ。

【参考記事】
相場のサインを見逃すな! 米ドル/円のダマシを事前に見極める方法とは?(1月6日、陳満咲杜)

米ドル/中国人民元 日足
米ドル/中国人民元 日足

(出所:Bloomberg)

 これは中国当局が国外への資金流出に歯止めをかける策を検討しているとの報道があったことなどが影響している模様。

香港のオフショア人民元翌日物預金金利は一時、100%という、すさまじい数字に跳ね上がっており、確証まではないが、それに中国当局が関与しているとの見方があるようだ。

 また、あまりにも中国人民元安が進みすぎると、トランプ次期米大統領が1月20日(金)の大統領就任式後に、「中国を為替操作国に認定し、中国製品に超高率の関税をかける」など、これまでの放言を実行に移す可能性が高まるため、それを警戒しながら、ここで中国当局が動いたとする向きもある。

 このように中国人民元相場は下落から上昇へ急転換したわけだが、これがビットコイン相場に影響を与えている可能性は高そうだ。

 これまでは中国人民元安とビットコイン高が同時進行してきたわけだが、その逆の動きが起こり、ビットコイン相場は乱高下を挟みつつ、大きく下落したというわけだ。

 ちなみに、米ドル安・中国人民元高が進んだことは米ドル相場全体にも影響し、米ドル/円も118円台半ばから一時、115円近辺まで2日で約3.5円下落。トランプ相場スタート後では、一番大きな下落が起こっている。

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足

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■イケダハヤト氏がビットコインを高値づかみ

 このような状況下、ネット上で話題を集めたのはこのタイミングで、イケハヤことイケダハヤト氏がビットコインを買っていたということだ。

 イケダハヤト氏とは何者なのか? ネット上の著名人であり、人気ブロガーである同氏だが、ザイFX!の読者には知らない人も結構いそうなので、ちょっと紹介しておこう。

 イケダハヤト氏は早稲田大学卒業後、東京の大手企業、ベンチャー企業で会社員をやっていたのだが、社会人3年目の2011年に会社員を辞めて独立。2012年4月からは“プロブロガー”となり、2014年6月には高知県へ移住。現在はブログ、その他でお金を稼ぎ、悠々自適に田舎暮らしを満喫している。

 そのブログタイトルは「まだ東京で消耗してるの?」というもので、東京であくせく働き、ときに“社畜”などと呼ばれる会社員を煽るような名称となっている。

 そんなイケダハヤト氏だが、有料コンテンツ、アフィリエイトなど、ネットで稼ぐ方法については詳しいものの、筆者の知る限り、投資に詳しいという話は聞いたことがない。

 そのイケダハヤト氏が「ビットコイン10万円分買いました!」とツイッターでつぶやいたのは1月4日(水)17時35分のことだった。

 その翌日、1月5日(木)の16時37分には「すんごい上がってるな……。/ 最高値更新!の『ビットコイン』を10万円買いました」とツイートしており、このとき、公開されたキャプチャ画像から、イケダハヤト氏のビットコイン/円買い値は13万2085円であることがわかる。

1月5日(木)のイケダハヤト氏ツイート
1月5日(木)のイケダハヤト氏ツイート

 確かにこのイケダハヤト氏の買い値よりは上がった時間帯のあったビットコイン/円だったが、このツイートからわずか1時間半後の1月5日(木)18時頃からは下落トレンドが鮮明になっていき、21時台には10万円の大台割れまで、ものすごいスピードで下落したビットコイン相場だった。

■イケダハヤト氏が高知県で靴磨きの少年に!?

 投資の素人がつかんだところがスッ高値……イケダハヤト氏には失礼ながら、この展開は「靴磨きの少年」の逸話を思い出さずにはいられない。

 1928年冬、米国の相場師であり、実業家だったジョセフ・P・ケネディは靴磨きの少年に「○○の株を買え」と奨められた。靴磨きの少年のような相場の素人までが株の話をするようでは相場ももう天井だと思い、ケネディはほとんどの株を売り払ったという。すると、それからしばらくして、1929年10月に有名な株価大暴落が起こり、それはかの大恐慌につながっていった。

 ──これが「靴磨きの少年」の逸話だ(※)。

 今回の件に当てはめると……つまり、イケダハヤト氏が「靴磨きの少年」ということになる。

(※ただし、これは作り話という説もあるようだ)

■ビットコインを買ったのはアフィリエイト目的

 とはいえ、イケダハヤト氏の名誉のため、ここで2つのことを指摘しておきたい。

 まず、同氏のブログ記事によれば、イケダハヤト氏は短期トレードをやるつもりはなく、「基本的には数年にわたって積立していく方向」とのことだ。ならば、これぐらいの下落は問題ないのだろう。むしろ、買い増しのチャンスと言えるのかもしれない。

 また、ビットコインがこれ以降、続落していくとは限らず、巻き返して高値をとっていく可能性も、もちろん否定はできない。

 もう1つ、イケダハヤト氏は1月2日(月)18時38分のツイートで、以下のようにも書いている。

 つまり、ビットコインを買ったのは相場で儲けようということではなく、ブログのネタにして、アフィリエイト収益を上げるのが目的ということだ。相場で儲からなくてもOK、いや、むしろ大きく損した方がアクセスが集まっていいというぐらいのスタンスなのかもしれない。

■“炎上”も“失敗”もアクセス増の要因に

 イケダハヤト氏といえば、人をイラッとさせるようなことを書いて炎上させ、アクセスを集めるのが芸風。本人は狙って炎上させているわけではないと書いているものの、“炎上マーケティングの申し子”などと評されることもある。

 イケダハヤト氏はビットコイン暴落後の1月5日(木)に「失敗をネタにする人生を、はじめよう」と題したブログ記事を公開しており、“炎上”とはちょっと違うが、“失敗”も利用して稼いでいこうというポジティブな姿勢を見せている。

 今回のビットコイン買い→すぐに暴落という展開もイケダハヤト氏にとっては「いいネタ」ということになるだろうか。

 実際、ザイFX!もこれだけ「イケダハヤト、イケダハヤト」と連呼して、イケダハヤト氏に注目し、記事で取り上げているわけで、イケダハヤト氏の術中に見事にはまり、利用されまくっていると言えるのかもしれない!?

■イーサリアムでは早くも10%の損失

 なお、イケダハヤト氏は1月3日(火)に「【資産運用】2017年は「Fintech」サービスを利用して、100万円投資します。」と題したブログ記事も公開しており、ビットコイン以外にもソーシャルレンディング、株式投資型クラウドファンディング、AI資産運用といった今時風の投資をいろいろとやっていくことを宣言している。

 そんななか、ビットコイン以外の仮想通貨にも手を出しており、以下のとおり、「仮想通貨の『イーサリアム』も5万円分買ってみた」と1月5日(木)にはツイートしている。

5万円が4.5万円になったとのことで、金額的には5000円の損失にすぎないが、率にすれば10%もの損失だ。まさに天才的としか言いようがない。

【イーサリアムが登場する参考記事】
30億円分ビットコインを持ってた!? Krakenのジェシー・パウエルCEOに緊急インタビュー!

■ビットコインは投機の手段として注目が集まる?

 また、1月5日(木)にはこんなツイートも。

 イケダハヤト氏はこのように書いているが、しかし、数時間で30%も変動することがあるような現時点でのビットコインは、リアルな決済手段として使うには不安が大きすぎるのではないだろうか。仕事の報酬であっても、それが瞬く間に30%減になったりしたらイヤだなと筆者などは思ってしまう。

 むしろ、これだけ相場が大きく動くビットコインは、投機の手段として注目される存在になってきたと言えるのではないだろうか。ただし、まだ取引に厚みがあまりないだろうし、万人にはお奨めできないが…。とはいえ、ウデに自信のあるトレーダーがビットコイン相場へ試しに挑んでみるのは「あり」ではないか。

 以下の記事で触れたとおり、2017年は仮想通貨に関する事項が盛り込まれた改正資金決済法が施行される予定となっており、FX会社などでビットコインの取引がスタートする可能性がある。

【参考記事】
2017年 謹賀新年:エコノミストは丸の内の焼き鳥屋でトランプ相場の悪夢を見るか?

ザイFX!でもビットコイン関連、仮想通貨関連の話題があれば、また随時取り上げていきたい。

(ザイFX!編集長・井口稔)


本件の続きについては以下の記事をご覧ください。

【参考記事】
熱狂のビットコイン相場。イケダハヤト氏は再び「靴磨きの少年」となるのか?

マイナス500万円!? ビットコイン、なぜ暴落? チャイナショック&JPモルガンショックって!?

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