■注目の日中首脳会談にあの国が水を差す!?
今週(4月3日~)のメインイベントは、6日(木)、7日(金)の米中首脳会談ですよね。
トランプ大統領は選挙戦中から「中国を為替操作国に認定する」と宣言していましたし、来週(4月10日~)の15日(土)あたりには半期に一度の為替報告書が出てきます。
本当に為替操作国に認定するとは思えないですが、米国の対中貿易赤字は対日本とはケタが違う大きさ。米中の話し合いの行方はマーケットにも影響を与えそうです。

米商務省のデータをもとにザイFX!が作成
中国へ高いプレッシャーをかけるトランプは、中国から見ればいわば天敵です。
ただ、トランプは中国へたびたび、牽制球を投げるのですが、中国側の反応は見えてこない。けんか腰の態度をとることはないでしょうが、結果が読みづらいですね。
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北朝鮮にも気をつけないといけないですよね。2月の日米首脳会談の最中にも威嚇するかのようにミサイルを発射しました。袋小路に追い詰められて暴発一歩手前の状態にあるため、核弾頭をちらつかせることもあるかもしれない。
嫌なシナリオですが、北朝鮮の威嚇は円高リスクとなるかもしれないですし、米中首脳会談の内容によって円高に動く可能性も否めません。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
米国の貿易問題では、中国と同時に日本も名指しされていますから、米中貿易摩擦の深刻化は「日本への圧力も高まるのでは」と連想が働いて円高になりやすいでしょうね。
■「新年度入りの日本株買い」は期待薄か
もうひとつ、注目したいのが新年度入りによるフロー。
この対談時点では4月3日(月)東京市場の前場が終わっただけですが、今のところ、新年度の外貨買いも入らず、ないだ状態です。もう数日様子を見てみたいですね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
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●トランポノミクス失速でさらなる米ドル安も。新年度入りで本邦勢がどう動くかがカギに(3月30日、西原宏一)
教科書的には4月になって年度が変わると株式市場では新規買いが出やすいと言われますが、去年(2016年)も4月の日経平均は陰線。
この数年、4月のパフォーマンスは良いとは限らないですね。

(出所:Bloomberg)
以前だと秋に円高になりやすいアノマリーもありましたが、この数年は黒田バズーカやトランプラリーなど、秋に円安が進むことも目立ちますね。
(次ページでは原油や離脱交渉開始で注目される英ポンドの話題が…)
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