■米10年債の大幅買い越しで米金利、米ドルは上昇へ
米国の株価指数S&P500で、空売り比率が約75%と高まっているそうです。
これだけショートが積み上がってしまうと下がりにくいですし、むしろ上がるのかなと思ってしまいますね。
同感ですね。米国の株式市場は高値警戒感がずっと続いているし、下落のシグナルが出ても、1日か2日程度落ちるだけですぐ反転しています。このままジリ高が続くのかもしれません。
驚いたのが、米10年債の投機筋ポジション。ついこのあいだ、売り越しが過去最高水準まで積み上がったのですが、足元では買い越しが9年ぶりの高水準なんです。将来的な米金利の上昇圧力となりそうですね。

(出所:Bloomberg)
おっしゃるとおりですね。ただ、先週(4月24日~)は対円だと米ドル高でしたが、ユーロ/米ドルが急騰。英ポンド/米ドルの上昇も続いています。
つまり、対ユーロや対ポンドでは米ドル安でした。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 4時間足)
米ドル高は対円のみだったため、クロス円のロングが効率的だったことになります。このまま、クロス円の上昇が続くには、ユーロ/米ドルが1.10ドルに乗ってほしいのですが、手前で足踏み中。
アナリストの間ではユーロ上昇を予想する声が増えているのですが、1.09ドル台すら定着できない現状を見ると、懐疑的になってしまいます。
■節目超えれば、米ドル/円は115円が視野、押し目買いで!
英ポンドはどうですか?
英ポンド/円はまだ上昇余地がありそうですが、個人的にはすでに十分な利益が確保できていることから、メルマガ「FXトレード戦略指令!」で配信したとおり、いったん利益を確定しています。
押し目があれば再び買ってもいいかなと思いますが、今週(5月1日~)は、米金利の上昇期待で米ドル/円のロングでしょうか。
【参考記事】
●110円台乗せの米ドル/円は底を打った? 非常に強いチャートの通貨ペアとは?(4月24日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円はBrexit(英国のEU離脱)安値からのフィボナッチ50%押しで反転しました。次のターゲットは?
112.10円前後はトランプラリーの38.2%押しで、4月安値からの上昇トレンドで引いたフィボナッチ・エクスパンションの100%でもあります。2つの節目が重なる112.10円を抜けると、115円が見えてくる。

(出所:Bloomberg)
英ポンドを横目に見ながら、今週(5月1日~)も米ドル/円の押し目を狙っていきたいと思います。
(構成/ミドルマン・高城泰)
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
メルマガ「トレード戦略指令!」有料会員向けに西原宏一さんとフリーアナウンサーの大橋ひろこさんがぶっちゃけトークを繰り広げる動画コンテンツ「FX・投資作戦会議」を一部無料公開しています。ぜひ、ご覧ください。
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。

「トレード戦略指令!」は登録後10日間無料解約可能なので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)