■FOMCの注目ポイントはドットチャート
今週(9月18日~)のイベントで注目されるのは、19日(火)~20日(水)に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)です。
バランスシートの縮小開始が示唆されると思いますが、これについてはすでに織り込まれていると想定されるので、市場への影響は少ないと思います。
注目となるのはドットチャートの方で、今後の利上げ見通しに前回から変更があるかです。
いまだに米国のインフレは鈍化していますが、ハリケーンの影響もあり、消費者物価指数が上昇してくる可能性が出てきました。
年内利上げの可能性が示唆されたり、これまで3回とされていた来年(2018年)の利上げ見通しなどが引き上げられるようであれば、米ドル買いで推移することになります。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■米ドル/円、10月頃からは上昇しやすい傾向に
週末、9月24日(日)には、ドイツの総選挙があります。
メルケル首相が優勢ということもあり、こちらは無風通過が予想されます。
日本でも衆議院解散、10月22日(日)に総選挙の可能性が高まっており、自民党が勝利する見通しが高いことから、解散・総選挙の可能性が意識された9月18日(月)は円安で推移しました。
【参考記事】
●10月解散総選挙とトランプ来日で円安へ!? 英ポンド急騰! でもまだ上昇余地あり?(9月18日、西原宏一&大橋ひろこ)
季節性からは、米ドル/円は10月頃から年末に向けて上昇しやすい傾向にあり、材料も伴ってきているため、しばらくは円安で推移しやすい状況と言えます。
【参考記事】
●米ドル/円の反動を大きくさせた原因は? 不確定要素だらけで、決め打ちは無理…(9月14日、今井雅人)
●ドル/円下げ止まりを示唆するサインとは? ユーロ/円は中期的に140円を目指す動きに(9月14日、西原宏一)
また、9月25日(月)の週には米国で税制改革の草案の公表が予定されており、こちらは米ドル買いの材料となります。
ただ、米ドル/円は107円台から111円台まで上昇してきており、テクニカル的には短期的な上昇スピード速かったため、英ポンド/円と同様に調整する可能性が高い状態です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
米ドル/円は、110円台半ばあたりまでの調整も想定されるのではないかと思います。
■英ポンドは利上げを実施したときが天井!?
トレードの方は、ユーロ/米ドルが中長期的に上昇すると考えているので買っていましたが、ユーロ高けん制発言が続いたこともあり、調整が深くなったので、ユーロ/米ドルの買いはやめて、英ポンド/円を買っています。
メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」でも配信しましたが、英MPCの発表時には英ポンド/米ドルも買いました。ただ、上昇スピードが速く、調整の可能性が高まってきたので、英ポンド/米ドルは手仕舞いしています。
英ポンド/円は148円付近のレジスタンスを越えてきているので、この水準はサポートになりやすいのではないかと考えています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 週足)
英国はBrexit(英国のEU離脱)懸念で景気の鈍化も予想されますが、利上げをするまで英ポンドは底堅いのではないかと思います。
ただ、何度も利上げを行えるような状況ではないので、実際に利上げをすれば、そのタイミングが英ポンドの天井になるのではないかと考えています。
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