■目先は米税制改正の行方に注目!
そんな中、注目は米国の税制改正です。
法人税率の引き下げや、海外からの資金流入を促すような内容の税制改正に成立のメドが立ってくれば、為替市場においても米ドル買いムードになってくると思われるので、今後の動向には注目したいと思います。
とりあえず、直近の予定としては、本日11月9日(木)に、米共和党の党部会から上院案が出てくるようなので、その内容にも注目をしておきたいです。
■ユーロ/米ドルも細かい動きに。今後の戦略は?
ユーロ/米ドルも、米ドル/円と同様の状況にあります。
10月26日(木)に、10月6日(金)の1.16697ドルや8月17日(木)の1.16624ドルを一気に下に抜けたことで、さらなる下落を期待するムードが高まっていました。
【参考記事】
●売りシグナル点灯のユーロ/米ドルは、大きく下落する可能性も!その理由と対応策は?(11月1日、松田哲)
チャート上では、1.12ドル台あたりまでの下落は期待できる形となっていましたが、その後の動きは鈍く、1.16ドルを挟んだ細かい動きになってきてしまっていて、こちらも、市場関係者の中に失望感が広がる結果となっています。
(出所:Bloomberg)
そうした動きとなった背景には、やはり、米国の長期金利の低迷が影響しています。
まだ、ユーロ/米ドルが下落する可能性を捨てているわけではありませんが、確率的には低くなってきてしまったのかなと感じています。
正直に申し上げて、現時点での為替相場における取引は、なかなか難しくなっています。
ポジティブキャリー、つまり、スワップ金利(スワップポイント)がプラスになるようなポジションをコアに持ちながら、狭い値幅のレンジトレードを続けるしかないような状況です。
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