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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

米朝首脳会談での劇的決着はあるのか?
量的緩和終了へ向けてECBが動き出す!?

2018年06月11日(月)16:15公開 (2018年06月11日(月)16:15更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■カナダには「地獄の特別な場所」を

先週末から今週(6月11日~)末に向けてイベントが集中しています。昨日(6月10日)は、スイスで「ソブリンマネー」構想の是非を問う国民投票が実施され否決されました。

【参考記事】
米朝首脳会談など来週は重要イベント満載! 通商問題混迷の先にあるのは米ドル安か?(6月7日、西原宏一)

事前の予想どおりですね。週末の動きで気になったのは、G7(先進7カ国)首脳会議です。G7とは名ばかりで、実質的にはアメリカの孤立が鮮明な「G6+1」となった印象。


さらに、トランプの通商顧問であるピーター・ナバロはカナダに対して、「地獄の特別な場所が用意されている」(There is a special place in hell)と驚くほど強い言葉で批判しています。


ただ、元をたどると、これは、一昨年(2016年)の米大統領選挙でヒラリー陣営から出て、炎上した言葉。それを知っているアメリカ人からすると驚きは少ないようですが…。

通商政策での対立はもちろんですが、トルドー加首相が環境やジェンダーといったテーマを取り上げたこともおもしろくなかったのかもしれないですね。

G7の亀裂が露呈したことに、以前なら市場は大きく反応したのでしょうが、今週(6月11日~)はイベントが多いせいか、今のところは小動きですね。

■「FOMCアノマリー」は今回も有効なのか?

今週(6月11日~)に目を向けると、まずは12日(火)の米朝首脳会談ですね。

トランプ米大統領が、「1回では終わらないだろう。2回目、3回目も必要になる」と話していますし、今回で劇的な決着がつくようなことはないのでしょう。


トランプと金正恩が2人でパフォーマンス的な記念撮影を行い、結論は次回に持ち越しとなるのではないかと思います。

翌13日(水)深夜には、FOMC(米連邦公開市場委員会)の政策発表。利上げは100%織り込まれています。

米政策金利

(出所:Bloomberg)

今回のサイクルでは6回の利上げを行ってきましたが、そのうち4回は、「FOMCアノマリー」(FRBの利上げ後、米ドル高・ゴールド安から米ドル安・ゴールド高へと転換するアノマリー)が当てはまりました。


ただ、今回はそれほど米ドル高が進んでいないため、当てはまるかどうか……。

完全に織り込まれていることもあって、通常パターンなら、よほどタカ派なコメントが出ないかぎり「セル・ザ・ファクト」となるのですが、翌日(6月14日)にECB(欧州中央銀行)理事会を控えています。


セル・ザ・ファクトを狙うとすれば対ユーロではなく、対円でしょうか。

米ドル/円 4時間
米ドル/円 4時間

(出所:Bloomberg)

■米国債先物の売り越し、1993年以来の歴史的高水準へ

今回のFOMCで西原さんが注目するのは?

米10年債利回りの反応でしょうか。以前この対談で紹介しましたが、米10年債利回りは30年来のレジスタンスラインをブレイクし、上昇基調。


しかし、足もとでは調整局面に入っており、米ドル/円の上値が重い印象です。

【参考記事】
米長期金利が「30年レジスタンス」を突破!日米株の乱高下に警戒! 米ドル/円は…!?(2月12日、西原宏一&大橋ひろこ)

米長期金利(10年物国債利回り)
米長期金利(10年物国債利回り)

(出所:Bloomberg)

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(出所:Bloomberg)

先物市場でも米国債の売り越し幅は、1993年以来の水準まで積み上がっています。このショートが解消されないと米金利は上がりにくいのかもしれませんね。


そして、先ほど触れたとおり、FOMC翌日(6月14日)はECB理事会。先週(6月4日~)は、バイトマン独連銀総裁やプラートECB理事などの要人からタカ派発言が相次いで、ユーロ/米ドルが、一時1.18ドル台まで買い戻されています。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(出所:Bloomberg)

■QE終了へ向けて動くECB

特にバイトマンの「年内の債券買い入れ終了を見込む市場の期待は妥当だ」との発言は強烈。これだけのことを言うのなら、QE(量的緩和)終了へ向けた何らかの示唆が出るのでしょう。

FOMCはセル・ザ・ファクトで米ドル売り、ECBはQE終了へ向けてユーロ高――。そうすると、ユーロ/米ドルは上目線ですか?

テクニカルには売られ過ぎのシグナルも出ており、大きく下がる可能性は少ないと見ています。


ファンダメンタルズを確認すると、先々週(5月28日~)はイタリアの政局混迷から「ユーロ≒イタリアリラ」として売られ、先週(6月4日~)はテーパリング(※)期待から「ユーロ≒ドイツマルク」として買われて…と、右往左往しました。


しかし、こうした場合は、往々にして金融政策の影響が勝る。1.20ドル方向へ向けて底堅くなっていくのでしょう


(※編集部注:「テーパリング」とは、量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)

【参考記事】
イタリア政局混迷でユーロ/円は120円へ下げ足を速める展開! ドル/円も続落中!(6月11日、西原宏一)

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(出所:Bloomberg)

■日銀会合、注目は次回7月か

6月15日(金)は日銀の政策決定会合ですが、今回はノーマーク。


報道によれば「6月と7月の金融政策決定会合で、物価の動向を集中的に点検」するそうなので、何か動きがあるとすれば次回、7月でしょう。

6月15日(金)は、米国政府において、知的財産権侵害に対する対中制裁関税の公表期限でもあります。市場が反応するとすれば、こちらかもしれませんね。


今週(6月11日~)はイベントが多く、事前に予想して動くのが難しい。通貨を絞って見ていかないと振り回されやすくなります。


ボラティリティの高まりに気をつけていきましょう。

(構成/ミドルマン・高城泰)

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