■豪州の長期金利低下にともなって、豪ドルは軟調に
トルコ情勢が、いったん収束したことから、ユーロ/米ドルが節目の1.1500ドル台を回復して反発したことに呼応して、豪ドル/円も8月15日(水)に到達した安値の79.70円から81.37円まで反発していました。
(出所:Bloomberg)
ところが、前述の豪州の政情不安から、豪州の長期金利が低下(豪3年物国債利回りは、一時3bp低下して1.987%、同10年物国債利回りは、一時3.1bp低下して2.511%)しました。
以下は、米国と豪州の長期金利のスプレッドと豪ドル/米ドルの月足チャートです。
(出所:Bloomberg)
米国と豪州の長期金利のスプレッドと豪ドル/米ドルとの相関が、なかなか戻ってこなかったのですが、豪ドル/米ドルを支えていた2001年からのサポートがブレイクし、豪ドル/米ドルがスプレッドに追随してじり安で推移しています。
この豪州の金利低下にともなって、豪ドルは、再び軟調な展開に。
前回のコラムでもご紹介させていただきましたが、「中国商務次官の訪米」といったヘッドラインなどで戻る局面もありますが、上海総合指数の上値が重いこともあり、豪ドルは軟調な動きが続いています。
【参考記事】
●中期的にはリスクオフ継続で円高進行中! 銅価格20%強急落が意味するものとは…!?(8月16日、西原宏一)
(出所:Bloomberg)
豪州の政情不安もあり、調整局面はあるものの、じわじわと値を下げている豪ドル/米ドル、豪ドル/円の行方に注目です。
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