■離脱期限延長がコンセンサス。英ポンドにはポジティブ
そして、13日(水)の採決も否決されると、14日(木)に、3月29日(金)の離脱期限を延期をするかの採決が行われます。
離脱期限までは、あと半月ほどしかないため、ここでは延期(=可決)されると考えています。
そうなると、英ポンドにとってポジティブなため、これも上昇要因になります。
これらは市場のコンセンサスでもあるため、この結果となっても大きくは動かないと思いますが、12日(火)の離脱修正案の否決以外は、英ポンドにとってはポジティブになりやすい内容です。

離脱期限まであと半月あまり。メイ首相が示す離脱修正案と合意なき離脱の是非を問う採決は否決され、離脱期限の延期で決着をみるというのが市場のコンセンサスのようだ。このとおりなら、英ポンドにとってはポジティブになりやすい内容だとバカラ村さんは考えている (C)Matt Cardy/Getty Images News
■英ポンドは短期的な底をつけた状態に
今週(3月11日~)の英ポンドは、メイ首相の辞任の噂や12日(火)の採決で大敗するのではないかとの観測もあって、ギャップダウンでスタートしました。
ただ、その窓をあっさりと埋めたことで、テクニカル的には「ウップス」と呼ばれる、ギャップのダマシのパターンとなっています。
英ポンド/米ドルや英ポンド/円などは、今月(3月)に入ってから下がっていましたが、このウップスのパターンで、短期的な底をつけた状態です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 1時間足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 1時間足)
ただし、すべては3月12日(火)から14日(木)の採決の結果に、英ポンドは左右されることになります。
【参考記事】
●英ポンドの運命を握る3日間! 採決次第で方向性が決まる!? 米ドル/円は当面底堅そう(3月11日、西原宏一&大橋ひろこ)
■ユーロ/英ポンドは0.83ポンド台への下げも!
ユーロ/英ポンドは、0.8675ポンドまで上昇しましたが、週足では0.86ポンド台半ばから上がレジスタンスゾーンとなっており、上値の重い水準となります。
こちらも、英議会の採決の影響を受けることになりますが、週足チャートでは0.8600ポンドのサポートを下抜けていることもあり、0.83ポンド台への下げの可能性があるのではないかと考えています。

(出所:Bloomberg)
【参考記事】
●膠着する米ドル/円。FRB議長の議会証言で円高の可能性!? ユーロ/英ポンドに妙味が!?(2月26日、バカラ村)
【注目情報】
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:5,060円(税込))」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」は、登録後10日間は無料解約可能なので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)