■投機筋のポジションも偏ってきている
それに加えて、直近のIMM(国際通貨先物市場)のポジション動向を見ても、投機筋のポジションは対円や対ユーロなどで、かなり米ドルロング(米ドルの買い越し)が積み上がってきています。
※CFTCのデータを基にザイFX!が作成
※CFTCのデータを基にザイFX!が作成
こういう状態のときは、一気に米ドル高の展開には、なかなかならないというのが、今までの経験則です。
【参考記事】
●10連休中に一時的な下げがあれば買い! 米ドル/円は2018年のような動きを想定(4月23日、バカラ村)
■安値を更新したユーロ/米ドルも戻る局面がありそう
ドルインデックスの動きとユーロ/米ドルの動きは、非常に連動しています。
(出所:Bloomberg)
※ドルインデックスとの連動性がわかりやすいよう、ユーロ/米ドルの縦軸を逆転させて表示
先ほどの前提に立つならば、ユーロ/米ドルも、安値を更新したものの、このまま下落していくのではなく、また戻る局面があるのではないかと考えています。
(出所:Bloomberg)
中長期的には米ドル高ですが、その中でジグザグ運動が起きるときは、米ドル買いを基本戦略としながらも、米ドル高局面ではいったん手仕舞いし、また米ドル買いのチャンスを狙うという、回転売買を心がけています。
【参考記事】
●米ドル/円は110~112円のレンジトレードで。リスクオフ回避でも楽観できない理由は?(4月11日、今井雅人)
米ドル/円は112円台、ユーロ/米ドルは1.11ドル台を、米ドルの高値圏と考えながら、ここまでは、それなりに上手くいっています。当面、この手法を続けていきたいと思います。
(出所:Bloomberg)
(出所:Bloomberg)
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