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トルコリラのスワップは付与直後の下落で
帳消しに!? 「スワップ11倍デー」の結末は?

2019年04月26日(金)18:59公開 (2019年04月26日(金)18:59更新)
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「スワップ11倍デー」、早朝の波乱はあったのか?

久しぶりにFX界隈が活気づいた。4月25日(木)早朝の「スワップ11倍デー」だ。

 1分持ち越すだけでも通常の11倍のスワップポイント(スワップ金利)がもらえるとあって、注目した人も多かったのではないだろうか。

 史上初の10連休となったことから、前例のないイベントとなったスワップ11倍デー。為替市場では何が起こったのか。振り返ってみよう。

 スワップが11倍付与されたのは4月24日(水)取引分のポジションだ。為替市場ではニューヨーク市場のクローズ(以下、NYクローズ)が1日の終わりとなるため、スワップが付与されるのは日本時間4月25日(木)6時ごろ。注目されたのは、この時間前後での値動きだった。

 なお、すべてのFX会社、すべての通貨ペアでスワップ11倍となったわけではない。もっとも多くのFX会社、もっとも多くの通貨ペアで11倍となるのが、4月25日(木)6時のNYクローズだった。詳しくは以下の記事を参照してほしい。

【参考記事】
10連休前の4日間で32日分の大量スワップ! 為替変動リスクなしで年利30%儲ける方法も

スワップ付与! 直後のトルコリラ/円1秒足は?

 もっとも注目されたのは、高金利通貨として名高いトルコリラ/円だ。

IG証券でトルコリラ/円1万通貨を買った場合、4月中は1日平均124円のスワップがもらえていた(4月24日までの1日平均)

124円の11倍はおよそ1360円。値動きに換算すると13.6銭だ。デイトレで13銭を稼ごうと思っても容易ではない

 ところが、4月25日(木)6時をまたいで買いポジションを持ち越すだけで13銭ほどのスワップがもらえるとあっては、界隈が色めき立つのも当然だろう。

 そんなトルコリラ/円はスワップ11倍デーにどう動いたのか

結論からいえば「NYクローズを直後にスワップと同額か、それ以上に下落した」となる。

 顕著だったのは、やはり6時のNYクローズをまたいだ動きだった。IG証券では1秒足チャートを表示できる。それを見ると6時を過ぎるやいなや、1秒で5銭の下落となった。

トルコリラ/円 1秒足
トルコリラ/円 1秒足

(出所:IG証券

「値下がり+スプレッド」で11倍スワップが帳消しに

 NYクローズ前後、IG証券ではトルコリラ/円のスプレッドが8銭ほどだった。

 単純にトルコリラ/円のロングだけだと、「5銭(下落幅)+8銭(スプレッド)=13銭」で、ちょうど11倍スワップが帳消しになる計算だ。

 スワップ目当てのロンガーたちが決済したのか、NYクローズの1時間後には20銭の下落となっている。ここまで下げてしまうと、スワップどころではない損失だ。

トルコリラ/円の11倍スワップ、会社によって大差が出た

 それでは、実際にトルコリラ/円の11倍スワップはいくら付与されたのか

 主要FX会社の4月24日(水)の11倍スワップをまとめたのが以下の表だ。もっとも高いのはくりっく365で1221円。反対にもっとも低かったのはマネーパートナーズで770円だった。

主要FX会社の4月23日と4月24日のトルコリラ/円スワップ
FX会社
「口座名」
4月24日 4月23日 乖離度※
買い 売り 買い 売り
くりっく365 1221円 -1221円 105円 -105円 105.7%
IG証券
「標準」
1197円 -1586円 107円 -146円 101.7%
SBI FXトレード 902円 -968円 82円 -88円 100%
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
880円 -1045円 90円 -105円 88.9%
FXプライムbyGMO
「選べる外貨」
825円 -915円 80円 -100円 93.8%
GMOクリック証券
「FXネオ」
814円 -814円 78円 -78円 94.9%
セントラル短資FX
「FXダイレクトプラス」
792円 -902円 80円 -85円 90.0%
マネーパートナーズ
「パートナーズFX」
770円 -935円 85円 -90円 82.4%

※1万通貨あたりの金額
※乖離度は4月24日の買いスワップポイントを4月23日の買いスワップポイントを11倍したもので割り算して算出

 上表には参考として前日(4月23日)のスワップも記した。単純に考えれば1日分の買いスワップを11倍した金額が、スワップ11倍デーに付与されるはず。しかし、「前日の11倍」と、実際に付与された11倍スワップには乖離があった

 その「乖離度」を見ると、SBI FXトレードのように100%、つまり前日の11倍が付与された会社もあれば、大きく下回る会社もあった。むしろ、100%を下回る会社のほうが多く、未曾有のイベントに備えて、FX会社も慎重にスワップを決めたのかもしれない

 なお、ヒロセ通商「LION FX」トレイダーズ証券「みんなのFX」は他社とスワップ付与日数のルールが異なっており、4月24日(水)のスワップは11日分ではなく、3日分となっていた。この2口座については以下の表にまとめた。

「LION FX」と「みんなのFX」の4月23日と4月24日のトルコリラ/円スワップ
FX会社
「口座名」
4月24日 4月23日 乖離度※
買い 売り 買い 売り
ヒロセ通商
「LION FX」
315円 -630円 110円 -195円 95.5%
トレイダーズ証券
「みんなのFX」
300円 -300円 110円 -110円 90.9%

※1万通貨あたりの金額
ヒロセ通商「LION FX」トレイダーズ証券「みんなのFX」の4月24日のスワップは3日分
※乖離度は4月24日の買いスワップポイントを4月23日の買いスワップポイントを3倍したもので割り算して算出

11倍スワップ目当てに個人投資家は買いに走った!

スワップ11倍デーに向かって個人投資家はどう動いたのだろうか。それを推測できるのが、くりっく365がデータを公開しているトルコリラ/円の売買建玉数量だ。

くりっく365のトルコリラ/円売買建玉数量データ
  売玉
(前日比)
買玉
(前日比)
買い越し
(前日比)
4月23日 4万2466枚 33万4354枚 29万1888枚
4月24日 4万2478枚
(0.0%)
34万4879枚
(3.1%)
30万2401枚
(3.6%)
4月25日 5万244枚
(18.3%)
33万4122枚
(-3.1%)
28万3878枚
(-6.1%)

※くりっく365のトルコリラ/円売買建玉データを基に筆者とザイFX!編集部が作成

 これを見ると、スワップ11倍デーの4月24日(水)には買い越し枚数が前日比3.6%ほど増加し、翌日(4月25日)には6.1%の減少となった。

トルコリラ/円11倍スワップを目当てに買い建てし、スワップが付与されると決済へ動いた様子がうかがえる。

スワップ11倍デー通過を待ってトルコリラ/円を新規で売った!?

 さらに気になるのは、売り枚数の動向だ。スワップ11倍デーを通過すると18.3%の急増となっている。

「トルコリラ/円を新規で売りたいけれど、スワップ11倍の支払いになるのは嫌だ。4月24日(水)を過ぎてから売ろう」と考えていた投資家が4月25日(木)に一斉に売ったのだろうか。

 とはいえ、トルコリラの買い越しはいまだ高水準に積み上がったままだ。今後も急落には要注意だろう。

【参考記事】
フラッシュ・クラッシュの真犯人はトルコリラ!? クラッシュ時もスプレッドが優秀なFX会社は?

くりっく365のトルコリラ/円売買建玉数量
くりっく365のトルコリラ/円売買建玉数量

米ドル/円はスワップ11倍付与直前に買い上げられた

 スワップ11倍デーを前にFXトレーダーにヒアリングすると、米ドル/円に着目した人も多かった。

 スワップこそ高いものの、スプレッドが広く流動性に難点のあるトルコリラ/円に対して、米ドル/円ならスワップはそこそこだがスプレッドは狭く流動性もある

 そんな米ドル/円のスワップ11倍デーの値動きはどうだったのか。まずは以下の2枚のチャートを見てほしい。

米ドル/円 1分足(クリックで拡大)
米ドル/円 1分足
(出所:IG証券

 ともに4月24日(水)NYクローズ前後の米ドル/円の1分足だが、形が少し異なっている。注目したいのは赤い矢印を示したところ。5時59分の1分足にできた長い上ヒゲだ。

 この上ヒゲがついているのは米ドル/円買値のチャート。この買値というのはFX会社側から見た買値ではなく、トレーダー側から見た買値だ。そして、この買値のチャートに顕著な上ヒゲが作られたということは、11倍スワップを目当てにして6時直前に買い上げたトレーダーがいたようだ

米ドル/円もスワップ11倍付与後は下落へ

 ただ、米ドル/円も4月24日(水)NYクローズ後の展開はトルコリラ/円と基本的に同じだ。

米ドル/円1秒足チャートを開くと、4月24日(水)NYクローズ通過で陰線となり、30分後には10銭ほどの下落となった。

米ドル/円 1秒足
米ドル/円 1秒足

(出所:IG証券

米ドル/円1万通貨の買いポジションにスワップ11倍でついた金額はおおむね1000円前後。値幅に直せば10銭だから、6時直後に処分していれば利益が残るが、遅れれば損失となっていた。

米ドル/円の11倍スワップも会社によって大きな差が出た

 米ドル/円1万通貨の買いポジションに11倍スワップはいくらついたのだろうか。主要FX会社の数字を見ると、385円から1034円まで幅が大きかった

主要FX会社の4月23日と4月24日の米ドル/円スワップ
FX会社
「口座名」
4月24日 4月23日 乖離度※
買い 売り 買い 売り
SBI FXトレード 1034円 -1045円 90円 -91円 104.4%
くりっく365 1014円 -1014円 92円 -92円 100.2%
IG証券
「標準」
970円 -1021円 78円 -103円 113.1%
YJFX!
「外貨ex」
880円 -990円 80円 -90円 100.0%
GMOクリック証券
「FXネオ」
869円 -902円 85円 -88円 92.9%
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
869円 -1199円 85円 -115円 92.9%
FXプライム byGMO
「選べる外貨」
829円 -919円 70円 -100円 107.7%
セントラル短資FX
「FXダイレクトプラス」
539円 -759円 49円 -69円 100.0%
マネーパートナーズ
「パートナーズFX」
385円 -1485円 40円 -130円 87.5%

※1万通貨あたりの金額
※乖離度は4月24日の買いスワップポイントを4月23日の買いスワップポイントを11倍したもので割り算して算出

もっとも高い金額を出していたのは1034円のSBI FXトレードだ。前日のスワップが90円だったため、11倍すれば990円となるはずだが、それ以上の金額を付与していた。

もっとも低かったのはマネーパートナーズ「パートナーズFX」で385円SBI FXトレードの半分以下だが、「パートナーズFX」は普段からスワップが低めの傾向にある。「スワップ以外で勝負!」という方針なのだろう。

 なお、トルコリラ/円のところでも触れたが、ヒロセ通商「LION FX」トレイダーズ証券「みんなのFX」は他社とスワップ付与日数のルールが異なっている。4月24日(水)のスワップは11日分ではなく、3日分となっているため、この2口座については以下の別表にまとめた。

「みんなのFX」と「LION FX」の4月23日と4月24日の米ドル/円スワップ
FX会社
「口座名」
4月24日 4月23日 乖離度※
買い 売り 買い 売り
トレイダーズ証券
「みんなのFX」
270円 -300円 85円 -85円 28.9%
ヒロセ通商
「LION FX」
240円 -600円 20円 -130円 109.1%

※1万通貨あたりの金額
ヒロセ通商「LION FX」トレイダーズ証券「みんなのFX」の4月24日のスワップは3日分
※乖離度は4月24日の買いスワップポイントを4月23日の買いスワップポイントを3倍したもので割り算して算出

スワップ11倍付与直前はスプレッドに大きな異変見られず

 最後にスプレッドについても見ておこう。

 流動性の薄いNYクローズ前後に11倍スワップを目当てにした売買が飛び交うことで、一部ではフラッシュ・クラッシュの発生を危ぶむ声もあった。

【参考記事】
フラッシュ・クラッシュの真犯人はトルコリラ!? クラッシュ時もスプレッドが優秀なFX会社は?

 しかし、スワップ分を剥落させる下落はあったものの、クラッシュというほどの値動きは起きていない。そのためか、スプレッドも開いてはいるものの、いつものNYクローズ前後と大差のないレベルに収まっている。

 ここに4月24日(水)NYクローズの5分前、4月25日(木)5時55分のスクリーンショットがある。5時55分はセントラル短資FX「FXダイレクトプラス」くりっく365外為どっとコム「外貨ネクストネオ」などがメンテナンスに入る時刻だ。

 一部のFX会社ではスプレッドが拡大しているものの、大きな異変は見られない。

主要FX会社の4月26日5時55分の米ドル/円、トルコリラ/円スプレッド(クリックで拡大)
主要FX会社の4月26日5時55分の米ドル/円、トルコリラ/円スプレッド

スワップ11倍付与直後、スプレッドが開いたFX会社も

 では、4月24日(水)NYクローズの直後のスプレッドはどうか。4月25日(木)6時0分1秒に撮ったスクリーンショットを見ると、さすがに開き始めているのがわかる。

主要FX会社の4月26日6時0分1秒の米ドル/円、トルコリラ/円スプレッド(クリックで拡大)
主要FX会社の4月26日6時0分1秒の米ドル/円、トルコリラ/円スプレッド

 米ドル/円だとGMOクリック証券「FXネオ」も2.4銭まで拡大しているが、一方で6時にメンテナンスを終えたYJFX!「外貨ex」は0.4銭と狭い水準を提示している。

観測しているかぎり、その後も目立ったスプレッドの拡大はなかった。見えているレートと「叩ける(約定できる)レート」は異なるものの、あらためて日本のFX会社のスプレッドの狭さを実感する結果といっていいのではないだろうか。

主要FX会社の4月26日6時0分26秒の米ドル/円、トルコリラ/円スプレッド(クリックで拡大)
主要FX会社の4月26日6時0分26秒の米ドル/円、トルコリラ/円スプレッド

 シンプルに高金利通貨の買いを狙う人もいれば、フラッシュ・クラッシュへの警戒からショートを持ち越す人、さらには買いと売りを両建てする人――スワップ11倍デーをめぐっては多くのトレーダーが、さまざまな戦略を考えていたようだ。

 今後、また大型連休がきたときは、今回のスワップ11倍デーでの値動きをぜひ思い出してほしい。

(文/高城泰 編集担当/ザイFX!編集部・藤本康文)

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