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10連休前の4日間で32日分の大量スワップ!
為替変動リスクなしで年利30%儲ける方法も

2019年04月19日(金)16:34公開 (2019年04月19日(金)16:34更新)
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【GMOクリック証券】圧倒的人気で100万口座達成!最短即日で取引可能!

10連休中のスワップポイントがまとめてもらえる!?

 多くの方が待ち望んでいると思われる2019年4月27日(土)から5月6日(月)の10連休まで、あと1週間となりました。

 平成最後の、そして令和最初の超大型ゴールデンウィークである今回の10連休は祝日法が施行された1948年以降、最長の連休となるわけですが、ザイFX!ではそんな10連休中のマーケットに関する記事をいくつか公開してきました。
【※関連記事はこちら!】
ゴールデンウィークは円高になるって本当? 過去20年を徹底検証。10連休はどうなる…

 そのなかで、10連休中は日経平均が10日間算出されず、大阪取引所の日経225先物も10日間止まり、多くの銀行も10日連続の休業日になると思われる(※)ものの、日経平均を対象としたCFD取引やFX取引は基本的に通常どおり行えることをお伝えしました。

(※銀行によっては休日に住宅ローン相談会等を行うところもある)

 また、外為どっとコム総研のアンケート調査の結果、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」では10連休中に「いつもどおりに取引」するトレーダーが半数以上いて、「ポジションを全て持ち越す」トレーダーも4割以上いる、ということがわかりました。

「ポジションを持ち越す」ということは10連休中もスワップポイント(スワップ金利)が発生するということですが、10連休中は通常どおりFX取引が行えても、多くの銀行が休業日となるため、スワップポイントを受け取ることができません
【※関連記事はこちら!】
スワップポイントはいつもらえる? 土日や祝日の分は? 気になるしくみを徹底解説!

 ということは、10連休中に受け取れないスワップポイントをどこかでまとめて受け取る日があるということになります。これってかなりオイシイ状況じゃないでしょうか。

4月24日NYクローズ後に11日分のスワップがもらえる!

 そうなると、10連休中のスワップポイントがもらえる日がいつなのか、俄然気になってきますよね。

 ここでスワップポイントに関する用語について定義をしておくと、本記事ではFX会社からスワップポイントが受け渡されることを「付与」、受け渡される日のことを「付与日」、何日分受け渡されるかのことを「付与日数」とします。

 高金利通貨として有名なトルコリラ/円と先進国のなかで金利の高い米ドル/円について、主要FX会社の4月22日週のスワップポイントの付与日数を調べたところ、GMOクリック証券「FXネオ」SBI FXトレード外為どっとコム「外貨ネクストネオ」セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」IG証券「標準」くりっく365などの主要FX会社で共通して以下のようになっていました。

トルコリラ/円、米ドル/円の4月22日週のスワップポイント付与日数
付与日 付与日数
4月22日(月) 1
4月23日(火) 1
4月24日(水) 11
4月25日(木) 1
4月26日(金) 0

※上表は付与日を基準に作成。付与日が4月23日なら、4月23日にポジションを保有し、NYクローズ後まで持ち越した場合の付与日数を記載。各社のスワップポイントカレンダーに記載されている日付とは必ずしも一致していない場合がある

 上の表のとおり、トルコリラ/円や米ドル/円で4月24日(水)NYクローズ後(4月25日(木)日本時間6時頃)までポジションを持ち越すと11日分ものスワップポイントが一挙にもらえるというわけです。

スワップポイントがもらえるしくみはどうなっている?

 ここで、ポジションを持ち越すとスワップポイントがもらえるというしくみについて簡単に振り返っておきましょう。

 外国為替の取引形態のなかで、FX会社がインターバンク市場において取引の対象にしているのは契約日(取引が成立した日)の2営業日後に受け渡しを行う取引形態である「スポット取引」です。そして、受け渡しが行われる契約日の2営業日後のことを「スポット応答日」といいます。

 「スポット取引」では「スポット応当日」に必ず決済を行わなくてはならないのですが、FXトレーダーは「スポット応当日」に必ずしも決済を行う必要はありません

 なぜかと言うと、FXではトレーダーが保有するポジションを翌営業日に持ち越す場合、FX会社がトレーダーのポジションをいったん決済して、新たに建て直す作業をインターバンク市場で毎日やってくれるため、「スポット応答日」も先延ばしされるからです。

 FX会社がポジションをいったん決済して新たに立て直す作業のことを「ロールオーバー」といいますが、このロールオーバーのおかげで、トレーダーは自分で決済するまでポジションを保有し続けることができます。

 また、ロールオーバーが行われる際、「スポット応答日」が先延ばしされた日数分だけ、トレーダーにスワップポイントが付与されます。

 そして、トレーダーにスワップポイントが付与されるタイミングはロールオーバーが行われるNYクローズ後であることが一般的です。
【※関連記事はこちら!】
スワップポイントはいつもらえる? 土日や祝日の分は? 気になるしくみを徹底解説!

 それではもう一度、トルコリラ/円、米ドル/円の4月22日週のスワップポイント付与日数を「スポット応答日」とともに見てみましょう。

トルコリラ/円、米ドル/円の4月22日週のスワップポイント付与日数
付与日 スポット応答日 付与日数
4月22日(月) 4月24日(水) 1
4月23日(火) 4月25日(木) 1
4月24日(水) 4月26日(金) 11
4月25日(木) 5月7日(火) 1
4月26日(金) 5月8日(水) 0

※上表は付与日を基準に作成。付与日が4月23日なら、4月23日にポジションを保有し、NYクローズ後まで持ち越した場合の付与日数を記載。各社のスワップポイントカレンダーに記載されている日付とは必ずしも一致していない場合がある

 たとえば、4月23日(火)に保有しているポジションのスポット応答日は2営業日後の4月25日(木)ですが、このポジションを4月24日(水)に持ち越すと、スポット応答日が4月25日(木)から4月26日(金)に1日分先延ばしされるため、4月23日(火)NYクローズ後に1日分のスワップポイントがもらえます。

注目はポジションを4月24日(水)から4月25日(木)に持ち越すケース。銀行が休業している関係で、スポット応答日は4月26日(金)から10連休を挟んで5月7日(火)まで11日分も一挙に先延ばしされます。

 そのため、4月24日(水)NYクローズ後に11日分のスワップポイントをもらえるということになるわけです。

トルコリラ/円の11日分の買いスワップポイントは1485円!?

 それではトルコリラ/円と米ドル/円の11日分のスワップポイントはいったいどれくらいなのでしょうか。

ザイFX!には以下のとおり、トルコリラ/円や米ドル/円のスワップポイントを確認できるコンテンツがありますが、11日分の正確なスワップポイントは4月24日(水)NYクローズ後に実際に付与されないとわかりません。
【※関連記事はこちら!】
FX会社おすすめ比較:スワップ金利で比べる「トルコリラ/円スワップ金利の高い順」
FX会社おすすめ比較:スワップ金利で比べる「米ドル/円スワップ金利の高い順」

 けれど、主要FX会社の4月1日(月)から4月12日(金)のスワップポイントから1日あたりの平均スワップポイントを算出し、これを11倍することで、4月24日(水)NYクローズ後に付与される11日分のスワップポイントの参考値になりそうです。

 トルコリラ/円1万通貨の買いポジションと売りポジションについて、主要FX会社の4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントを算出したものと、それを11倍したものが以下になります。

主要FX会社のトルコリラ/円の4月1日から4月12日の平均スワップポイント
FX会社
「口座名」
1日あたり
平均買い
スワップ
ポイント
1日あたり
平均買い
スワップ
ポイント
を11倍
1日あたり
平均売り
スワップ
ポイント
1日あたり
平均売り
スワップ
ポイント
を11倍
IG証券
「標準」
135円 1485円 -198円 -2178円
マネーパートナーズ
「パートナーズFX
 nano」
115円 1265円 -116円 ‐1276円
SBI FXトレード 106円 1166円 -112円 ‐1232円
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
105円 1155円 ‐120円 -1320円
くりっく365 100円 1100円 ‐100円 -1100円
GMOクリック証券
「FXネオ」
100円 1100円 ‐100円 -1100円
セントラル短資FX
「FXダイレクトプラス」
86円 946円 -88円 ‐968円

※ポジション量は1万通貨
※1日あたり平均スワップポイントは小数点第1位以下を四捨五入
※上表の主要FX会社のなかで一番高い買いスワップポイントは赤字
※上表の主要FX会社のなかで一番安い売りスワップポイントは青字

 主要FX会社でトルコリラ/円1万通貨の買いポジションを保有した場合、4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントが一番高かったのはIG証券「標準」の135円でした。11倍すると1485円になります。

 4月24日(水)NYクローズ後にトルコリラ/円1万通貨の買いポジションを持ち越すだけで、1500円近いスワップポイントが付与されるのはすごいことですよね。

ザイFX!では以前、トルコリラ/円1万通貨の買いポジションで、主要FX会社の1月2日(水)から2月15日(金)の1日あたり平均スワップポイントを算出したことがありました。
【※関連記事はこちら!】
主要FX会社のスワップ履歴を毎日調査! トルコリラ、真の高スワップ口座はコレだ!

 その時もIG証券「標準」が127.64円でトップ水準だったのですが、4月1日(月)から4月12日(金)にかけては1日あたり平均135円ということで、さらに上がっていました。

 また、3月26日(火)にトルコリラ/円の買いスワップポイントが急騰した際、IG証券「標準」では1万通貨あたり1164円が付与されたほか、3月27日(水)には3日分で2770円が付与されたこともありました。IG証券「標準」はトルコリラ/円のスワップポイントをかなりがんばっているようですね。
【※関連記事はこちら!】
たった1日で2416円の異常事態!? トルコリラのスワップポイントが急騰したFX会社は?

サクソバンク証券はIG証券並みにトルコリラのスワップが高い

 そして、上記2つの【参考記事】のなかでIG証券「標準」と同等か、それ以上のスワップポイントを付与していたFX口座がサクソバンク証券「スタンダードコース」です。

サクソバンク証券「スタンダードコース」でトルコリラ/円1万通貨の買いポジションを保有した場合、 1月2日(水)から2月15日(金)の1日あたり平均スワップポイントは123.84円でした。トップ水準のIG証券「標準」は127.64円でしたから、ほぼ同等と言えます。

 また、3月26日(火)にトルコリラ/円の買いスワップポイントが急騰した際、サクソバンク証券「スタンダードコース」では1万通貨あたり2416円が付与され、3月27日(水)には3日分で583円が付与されました。

 今回、サクソバンク証券「スタンダードコース」には4月24日(水)NYクローズ後に11日分のスワップポイントが付与されるのか問い合わせたのですが、本記事公開時点では回答を得られませんでした。

 ただ、サクソバンク証券「スタンダードコース」でトルコリラ/円1万通貨の買いポジションを保有した場合、4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントは129円でした。

IG証券「標準」の135円は下回るものの、かなり高めのスワップポイントを提供しているということに変わりはないようです。

トルコリラ/円の売りスワップはセントラル短資FXが安いが…

 そして、主要FX会社でトルコリラ/円1万通貨の売りポジションを保有した場合、4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントが一番低かったのはセントラル短資FX「FXダイレクトプラス」のマイナス86円、11倍するとマイナス968円でした。

 トルコリラ/円の売りポジションを4月24日(水)NYクローズ後に持ち越すと、当然ながら11日分のスワップポイントを支払わなければなりません。

IG証券「標準」はトルコリラ/円の平均買いスワップポイントが高かったですが、平均売りスワップポイントを11倍するとマイナス2178円となります。

セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」ならスワップポイントの支払いがIG証券「標準」のおよそ半分で済むわけですから、トルコリラ/円を売る場合には適していると言えます。

 また、セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」のトルコリラ/円のスプレッドは1.7銭原則固定と業界最狭水準です。

 ただ、注意したほうが良い点もあります。セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」では4月22日(月)から5月10日(金)まで、トルコリラ/円の新規取引に必要な証拠金が4%から6%に引き上げられるのです。

 トルコリラ/円が19円で推移していると仮定して、1万通貨の売りポジションに必要な証拠金を計算してみると、4%では7600円ですが、6%では1万1400円になります。

米ドル/円の11日分の買いスワップポイントは957円!?

 続いて、米ドル/円の11日分のスワップポイントはどれくらいになるのでしょうか。

 以下は米ドル/円1万通貨の買いポジションと売りポジションについて、主要FX会社の4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントを算出したものと、それを11倍した表になります。

主要FX会社の米ドル/円の4月1日から4月12日の平均スワップポイント
FX会社
「口座名」
1日あたり
平均買い
スワップ
ポイント
1日あたり
平均買い
スワップ
ポイント
を11倍
1日あたり
平均売り
スワップ
ポイント
1日あたり
平均売り
スワップ
ポイント
を11倍
くりっく365 87円 957円 -86.57円 -957円
SBI FXトレード 86円 946円 -87円 -957円
YJFX!
「外貨ex」
79円 869円 -88.57円 -979円
GMOクリック証券
「FXネオ」
75円 825円 -77.71円 -858円
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
75円 825円 -104.71円 -1155円
IG証券
「標準」
74円 814円 -94.14円 -1034円
マネーパートナーズ
「パートナーズFX
 nano」
73円 803円 -99円 -1089円
セントラル短資FX
「FXダイレクトプラス」
41円 451円 -61円 -671円

※ポジション量は1万通貨
※1日あたり平均スワップポイントは小数点第1位以下を四捨五入
※上表の主要FX会社のなかで一番高い買いスワップポイントは赤字
※上表の主要FX会社のなかで一番安い売りスワップポイントは青字

 主要FX会社で米ドル/円1万通貨の買いポジションを保有した場合、4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントが一番高かったのはくりっく365の87円、11倍すると957円になります。

 また、SBI FXトレード1日あたり平均86円、11倍すると946円とこちらも1000円近いスワップポイントとなっています。

 一方、米ドル/円1万通貨の売りポジションを保有した場合、1日あたり平均スワップポイントが一番安かったのはセントラル短資FX「FXダイレクトプラス」の61円で、11倍すると671円でした。

 その次に安いのがSBI FXトレードで87円、11倍すると957円ですから、セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」の安さが際立つ結果となりました。ある程度以上長めの期間、米ドル/円をショートするという人はセントラル短資FX「FXダイレクトプラス」を積極的に活用してみてはどうでしょうか。

セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」は以前は正直、スプレッドが狭いイメージがまったくありませんでしたが、近年はスプレッドをグングン縮小しており、今やネオ系FX会社同然となっています。先ほどトルコリラ/円で業界最狭水準のスプレッドを提供していると書きましたが、米ドル/円についても0.3銭原則固定と他のネオ系FX会社と同水準の狭さとなっています。

豪ドル/円とNZドル/円は11日分のスワップ付与が1日早い!?

 さて、米ドル/円やトルコリラ/円については4月24日(水)NYクローズ後に11日分のスワップポイントを付与する主要FX会社が多いことがわかりましたが、先進国のなかで割と金利が高い通貨ペアである豪ドル/円やNZドル/円についてはあえて触れませんでした。

 というのも、豪ドル/円とNZドル/円は10連休中のスワップポイントが4月24日(水)NYクローズ後に付与されないからです。

 豪州とニュージーランドは4月25日(木)がアンザック・デーという祝日で休場となるため、4月22日週の豪ドル/円とNZドル/円のスポット応答日が米ドル/円やトルコリラ/円とずれてくるのです。

 そんな豪ドル/円とNZドル/円の4月22日週のスワップポイント付与日数とスポット応答日は以下になります。

GMOクリック証券「FXネオ」SBI FXトレード外為どっとコム「外貨ネクストネオ」YJFX!「外貨ex」セントラル短資FX「FXダイレクトプラス」マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」IG証券「標準」くりっく365といった主要FX会社が下表のパターンとなっています。

豪ドル/円、NZドル/円の4月22日週のスワップポイント付与日数
付与日 スポット応答日 付与日数
4月22日(月) 4月24日(水) 2
4月23日(火) 4月26日(金) 11
4月24日(水) 5月7日(火) 0
4月25日(木) 5月7日(火) 1
4月26日(金) 5月8日(水) 0

※上表は付与日を基準に作成。付与日が4月23日なら、4月23日にポジションを保有し、NYクローズ後まで持ち越した場合の付与日数を記載。各社のスワップポイントカレンダーに記載されている日付とは必ずしも一致していない場合がある

 豪ドル/円やNZドル/円において、4月22日(月)に保有しているポジションのスポット応答日は2営業日後の4月24日(水)ですが、このポジションを4月23日(火)に持ち越すと、スポット応答日が4月24日(水)から4月25日(木)のアンザック・デーの祝日を挟んで4月26日(金)に2日分先延ばしされます。

 そのため、4月22日(月)NYクローズ後に2日分のスワップポイントが付与されます。

 そしてここからが肝心な部分ですが、ポジションを4月23日(火)から4月24日(水)に持ち越すと、スポット応答日が4月26日(金)から10連休を挟んで5月7日(火)まで11日分先延ばしされます。

 そのため、4月23日(火)NYクローズ後に11日分のスワップポイントが付与されることになるのです。

豪ドル/円の11日分の買いスワップポイントは440円!?

 それでは豪ドル/円の11日分のスワップポイントはどれくらいなのでしょうか。

 先ほどと同様に、豪ドル/円1万通貨の買いポジションと売りポジションについて、主要FX会社の4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントを算出し、これを11倍したものが以下になります。

主要FX会社の豪ドル/円の4月1日から4月12日の平均スワップポイント
FX会社
「口座名」
1日あたり
平均買い
スワップ
ポイント
1日あたり
平均買い
スワップ
ポイント
を11倍
1日あたり
平均売り
スワップ
ポイント
1日あたり
平均売り
スワップ
ポイント
を11倍
マネーパートナーズ
「パートナーズFX
 nano」
40円 440円 ‐43円 ‐473円
くりっく365 40円 440円 -40円 -440円
SBI FXトレード 35円 385円 ‐37円 ‐407円
YJFX!
「外貨ex」
34円 374円 -44円 -484円
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
34円 374円 -49円 -539円
GMOクリック証券
「FXネオ」
34円 374円 ‐35円 -385円
IG証券
「標準」
33円 363円 ‐53円 -583円
セントラル短資FX
「FXダイレクトプラス」
30円 330円 ‐45円 ‐495円

※ポジション量は1万通貨
※1日あたり平均スワップポイントは小数点第1位以下を四捨五入
※上表の主要FX会社のなかで一番高い買いスワップポイントは赤字
※上表の主要FX会社のなかで一番安い売りスワップポイントは青字

 主要FX会社で豪ドル/円1万通貨の買いポジションを保有した場合、4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントが一番高かったのはマネーパートナーズ「パートナーズFX nano」くりっく365の40円でした。11倍すると440円になります。

 そのほかはSBI FXトレードが35円、YJFX!「外貨ex」外為どっとコム「外貨ネクストネオ」GMOクリック証券「FXネオ」が34円、IG証券「標準」が33円となっており、30円台半ばでそれほど差がない感じです。

 一方、豪ドル/円1万通貨の売りポジションを保有した場合、1日あたり平均スワップポイントが一番安かったのはGMOクリック証券「FXネオ」の35円、11倍すると385円でした。

NZドル/円の11日分の買いスワップポイントは462円!?

 続いて、NZドル/円の11日分のスワップポイントはどれくらいになりそうなのか見てみましょう。

 以下はNZドル/円1万通貨の買いポジションと売りポジションについて、主要FX会社の4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントを算出し、これを11倍した表です。

主要FX会社のNZドル/円の4月1日から4月12日の平均スワップポイント
FX会社
「口座名」
1日あたり
平均買い
スワップ
ポイント
1日あたり
平均買い
スワップ
ポイント
を11倍
1日あたり
平均売り
スワップ
ポイント
1日あたり
平均売り
スワップ
ポイント
を11倍
くりっく365 42円 462円 -42円 -462円
SBI FXトレード 36円 396円 -38円 -418円
YJFX!
「外貨ex」
34円 374円 -44円 -484円
GMOクリック証券
「FXネオ」
34円 374円 -37円 -407円
IG証券
「標準」
32円 352円 -56円 -616円
マネーパートナーズ
「パートナーズFX
 nano」
30円 330円 -36円 ‐396円
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
27円 297円 -42円 -462円
セントラル短資FX
「FXダイレクトプラス」
27円 297円 -42円 ‐462円

※ポジション量は1万通貨
※1日あたり平均スワップポイントは小数点第1位以下を四捨五入
※上表の主要FX会社のなかで一番高い買いスワップポイントは赤字
※上表の主要FX会社のなかで一番安い売りスワップポイントは青字

 主要FX会社でNZドル/円1万通貨の買いポジションを保有した場合、4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントのトップ水準はくりっく365の42円、11倍すると462円になります。

くりっく365は今回比較した主要FX会社のなかで、米ドル/円と豪ドル/円、NZドル/円で一番高いスワップポイントを提供しており、がんばっていることがわかりますね。

 そして、SBI FXトレードが36円、YJFX!「外貨ex」が34円、GMOクリック証券「FXネオ」が34円と30円台半ばで続いています。

 一方、NZドル/円1万通貨の売りポジションを保有した場合、1日あたり平均スワップポイントが一番安かったのはマネーパートナーズ「パートナーズFX nano」の36円、続いてGMOクリック証券「FXネオ」の37円となります。

トレイダーズ証券は11日分のスワップを3日分と8日分に分割

 さて、多くの主要FX会社で11日分のスワップポイントは米ドル/円、トルコリラ/円では4月24日(水)NYクローズ後、豪ドル/円、NZドル/円では4月23日(火)NYクローズ後に付与されるわけですが、FX会社によっては10連休中のスワップポイントを付与するタイミングが違う会社がいくつかあります

 そのうちのひとつがトレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」です。「みんなのFX」「LIGHT FX」の4月22日週のスワップポイント付与日数は以下のようになっています。

トレイダーズ証券「みんなのFX」と「LIGHT FX」の4月22日週のスワップポイント付与日数
付与日 米ドル/円、
トルコリラ/円の
付与日数
豪ドル/円、
NZドル/円の
付与日数
4月22日(月) 1 2
4月23日(火) 1 3
4月24日(水) 3 0
4月25日(木) 8 8
4月26日(金) 1 1

※上表は付与日を基準に作成。付与日が4月23日なら、4月23日にポジションを保有し、NYクローズ後まで持ち越した場合の付与日数を記載。各社のスワップポイントカレンダーに記載されている日付とは必ずしも一致していない場合がある

トレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」では、米ドル/円、トルコリラ/円のスワップポイントは4月24日(水)NYクローズ後に3日分4月25日(木)NYクローズ後に8日分付与されます。

 また、豪ドル/円、NZドル/円のスワップポイントは4月23日(火)NYクローズ後に3日分4月25日(木)NYクローズ後に8日分付与されることになっています。

ヒロセ通商は10連休中も規則正しくスワップを付与

 続いて、ヒロセ通商「LION FX」は主要FX会社のなかでもスワップポイントの付与の仕方がちょっと変わっています。

 本記事では10連休を挟むことでスポット応答日にずれが生じ、ずれた日数分のスワップ金利がまとめてもらえるということを書いてきましたが、ヒロセ通商「LION FX」ではスワップポイント付与日数が例外的に多い日や、スワップポイントが発生しない日は存在せず、一般的なサイクルで規則正しくスワップポイントが付与されます。
【※関連記事はこちら!】
主要FX会社のスワップ履歴を毎日調査! トルコリラ、真の高スワップ口座はコレだ!

 つまり、ヒロセ通商「LION FX」では以下のように、10連休中でも平日と同様にスワップポイントが付与されるということになります。

ヒロセ通商「LION FX」のスワップポイント付与日数
付与日 付与日数
4月22日(月) 1
4月23日(火) 1
4月24日(水) 3
4月25日(木) 1
4月26日(金) 1
4月29日(月) 1
4月30日(火) 1
5月1日(水) 3
5月2日(木) 1
5月3日(金) 1
5月6日(月) 1

※上表は付与日を基準に作成。付与日が4月23日なら、4月23日にポジションを保有し、NYクローズ後まで持ち越した場合の付与日数を記載。各社のスワップポイントカレンダーに記載されている日付とは必ずしも一致していない場合がある
※赤字は日本の祝日・休日

 10連休中は多くの銀行が休業日となるため、FX取引は通常どおり行えても、スワップポイントを受け取ることができないのが一般的ですから、10連休中でもスワップポイントが受け取れるヒロセ通商「LION FX」は貴重な存在と言えます。

外為オンラインやアイネット証券も規則正しくスワップを付与

 また、ヒロセ通商「LION FX」以外にも10連休中にスワップポイントを規則正しく付与する主要FX会社があります。それはISホールディングス傘下の外為オンライン「外為オンラインFX」アイネット証券「ループイフダン」です。

 そんな外為オンライン「外為オンラインFX」アイネット証券「ループイフダン」のスワップポイント付与日数は以下のようになっています。

外為オンラインやアイネット証券のスワップポイント付与日数
付与日 付与日数
4月22日(月) 1
4月23日(火) 1
4月24日(水) 1
4月25日(木) 1
4月26日(金) 3
4月29日(月) 1
4月30日(火) 1
5月1日(水) 1
5月2日(木) 1
5月3日(金) 3
5月6日(月) 1

※上表は付与日を基準に作成。付与日が4月23日なら、4月23日にポジションを保有し、NYクローズ後まで持ち越した場合の付与日数を記載。各社のスワップポイントカレンダーに記載されている日付とは必ずしも一致していない場合がある
※赤字は日本の祝日・休日

外為オンライン「外為オンラインFX」アイネット証券「ループイフダン」では基本的に、保有しているポジションを金曜日から月曜日に持ち越すタイミングで3日分のスワップポイントが付与されます。

 そして、ヒロセ通商「LION FX」と同様に、スワップポイント付与日数が例外的に多い日や、スワップポイントが発生しない日は存在しないため、10連休中も規則正しくスワップ金利が付与されるというわけです。

4日間で32日分、2週間で43日分の大量スワップをゲット!?

 10連休に関連した主要FX会社のスワップポイント付与日数の状況がわかったうえで、スワップポイントをできるだけ多くもらうにはどうすればよいのでしょうか

 4月22日(月)から5月6日(月)までで、スワップポイント付与日数が最も多い通貨ペアやFX会社をまとめた表が以下になります。

 対象通貨ペアは本記事で取り上げてきた米ドル/円、豪ドル/円、NZドル/円、トルコリラ/円とします。

10連休に関連したスワップをできるだけ多くもらうためのスケジュール
付与日 付与日数 対象通貨ペア 対象FX会社
4月22日(月) 2 豪ドル/円
NZドル/円
マネーパートナーズ
「パートナーズFX
 nano」
くりっく365
SBI FXトレード
など
4月23日(火) 11 豪ドル/円
NZドル/円
マネーパートナーズ
「パートナーズFX
 nano」
くりっく365
SBI FXトレード
など
4月24日(水) 11 米ドル/円
トルコリラ/円
IG証券
「標準」
くりっく365
SBI FXトレード
など
4月25日(木) 8 米ドル/円
豪ドル/円
NZドル/円
トルコリラ/円
トレイダーズ証券
「みんなのFX」
トレイダーズ証券
「LIGHT FX」
4月26日(金) 3 米ドル/円
豪ドル/円
NZドル/円
トルコリラ/円
外為オンライン
「外為オンライン
FX」
アイネット証券
「ループイフダン」
4月29日(月) 1 米ドル/円
豪ドル/円
NZドル/円
トルコリラ/円
外為オンライン
「外為オンライン
FX」
アイネット証券
「ループイフダン」
4月30日(火) 1 米ドル/円
豪ドル/円
NZドル/円
トルコリラ/円
外為オンライン
「外為オンライン
FX」
アイネット証券
「ループイフダン」
5月1日(水) 1 米ドル/円
豪ドル/円
NZドル/円
トルコリラ/円
外為オンライン
「外為オンライン
FX」
アイネット証券
「ループイフダン」
5月2日(木) 1 米ドル/円
豪ドル/円
NZドル/円
トルコリラ/円
外為オンライン
「外為オンライン
FX」
アイネット証券
「ループイフダン」
5月3日(金) 3 米ドル/円
豪ドル/円
NZドル/円
トルコリラ/円
外為オンライン
「外為オンライン
FX」
アイネット証券
「ループイフダン」
5月6日(月) 1 米ドル/円
豪ドル/円
NZドル/円
トルコリラ/円
外為オンライン
「外為オンライン
FX」
アイネット証券
「ループイフダン」

※上表は付与日を基準に作成。付与日が4月23日なら、4月23日にポジションを保有し、NYクローズ後まで持ち越した場合の付与日数を記載。各社のスワップカレンダーに記載されている日付は必ずしも一致していない場合がある
※赤字は日本の祝日・休日

 まず、マネーパートナーズ「パートナーズFX nano」くりっく365SBI FXトレードなどで4月22日(月)NYクローズ後、4月23日(火)NYクローズ後に豪ドル/円やNZドル/円の買いポジションを持ち越せば、それぞれ2日分、11日分のスワップポイントが付与されます。

 次に、IG証券「標準」くりっく365SBI FXトレードなどで、4月24日(水)NYクローズ後に米ドル/円、トルコリラ/円の買いポジションを持ち越せば11日分のスワップポイントが付与されます。

 そして、トレイダーズ証券「みんなのFX」「LIGHT FX」で、4月25日(木)NYクローズ後に米ドル/円、豪ドル/円、NZドル/円、トルコリラ/円の買いポジションを持ち越せば8日分のスワップポイントが付与されます。

 その後、外為オンライン「外為オンラインFX」アイネット証券「ループイフダン」で、4月26日(金)から5月6日(月)NYクローズ後まで米ドル/円、豪ドル/円、NZドル/円、トルコリラ/円の買いポジションを持ち越せば、合わせて11日分のスワップポイントが付与されます。

 ここまでのスワップポイント付与日数をまとめると、4月22日(月)NYクローズ後に2日分、4月23日(火)NYクローズ後に11日分、4月24日(水)NYクローズ後に11日分、4月25日(木)NYクローズ後に8日分となり、4日間で32日分のスワップポイントがもらえるということになります。

 さらに、4月26日(金)から5月6日(月)NYクローズ後までの11日分も足せば、2週間でなんと43日分ものスワップポイントを受け取れることになるのです。

スワップ金利の大量付与はいいことばかりじゃない?

 うまくやれば4日間で32日分、2週間で43日分ものスワップポイントが受け取れることがわかったわけですが、スワップポイントの大量付与はいいことばかりもたらすとは限りません

 11日分のスワップポイントが付与されるのは4月23日(火)NYクローズと4月24日(水)NYクローズですから、極端なことを言えばNYクローズ直前にトルコリラ/円などの買いポジションを建ててスワップポイントを受け取り、NYクローズ直後にポジションを決済しても11日分のスワップポイントは受け取れるわけです。

 そのため、4月23日(火)と4月24日(水)のNYクローズ前後は荒い値動きになる可能性があります。また、NYクローズ前後は市場流動性も低下している時間帯のため、スプレッドが広くなる可能性も否定できません。

 ここで、スワップポイントの11日分一挙ゲットを狙って、4月24日(水)NYクローズ後にトルコリラ/円の買いポジションを持ち越したトレーダーを例に考えてみましょう。

 4月24日(水)NYクローズ後に11日分のスワップ金利が付与されましたが、NYクローズ直後に市場でトルコリラ/円の買いポジションを決済する動きが集中して、トルコリラ/円が思わぬ下落を見せたとします。

 あわてたこのトレーダーがすぐにトルコリラ/円の買いポジションを決済した結果、市場流動性が低下していてスプレッドも広がっていたことも相まって、11日分のスワップポイント以上の損失を出してしまった…ということも考えられなくもないのです。

逆に言えばNYクローズ直後は狙い目かも

 逆に言えば、11日分のスワップポイントが付与される4月23日(火)NYクローズと4月24日(水)NYクローズの直後は通常時より下落する可能性が高いと言ってよいかもしれません。

 そうであれば、時間帯的にスプレッドの拡大には注意が必要ですが、NYクローズ直後に売りを仕掛けるとか、NYクローズ直後の下落を待って押し目を拾うといった戦略も考えられます。

 NYクローズ直後は下落したけれど、結局元の位置に戻ったということもあるかもしれません。

 先ほど例に挙げたトルコリラ/円の買いポジションを持ち越したトレーダーは、NYクローズ直後に相場が下落したとしても、自分が買った水準まで相場が戻ってくるのを待って決済するのもアリかもしれませんね。

為替リスクなしでスワップポイント大量付与!?

 さて、ザイFX!ではこれまで、買いスワップポイントの高い口座と売りスワップポイントの安い口座で「異業者両建て」を行うと、為替変動リスクを実質的に回避しながら、スワップポイントが得られるということを何度かご紹介してきました。
【※関連記事はこちら!】
主要FX会社のスワップ履歴を毎日調査! トルコリラ、真の高スワップ口座はコレだ!
たった1日で2416円の異常事態!? トルコリラのスワップポイントが急騰したFX会社は?

 本記事では主要FX会社で4月22日(月)から5月6日(月)のスワップポイント付与日数が異なることをお伝えしてきましたが、それは「同じ通貨ペア・同じ付与日でもスワップポイント付与日数がかなり多いFX会社と少ないFX会社がある」ということを意味します。

 つまり、付与日数がかなり多いFX会社と少ないFX会社で異業者両建てを行えば、為替変動リスクを実質的に回避しながら、多めのスワップポイントが得られることになる可能性があるのです。

 そんなウソみたいな話が本当に実現するのか、具体的に考えてみましょう。

トルコリラ/円は為替変動リスクなしで年利8.9%!?

 今回は異業者両建ての例としてスワップポイントが高いトルコリラ/円と米ドル/円を取り上げます。異業者両建てを行う条件は以下のようにします

・4月24日(水)に1万通貨の買いポジションと売りポジションを同時に作る
・4月24日(水)NYクローズ後にスワップポイントが付与された後、4月25日(木)中に買いポジションと売りポジションを同時に決済する
・スワップポイントと取引コストであるスプレッドの合計を異業者両建ての損益とする
・スプレッドは広がらないものとする

 まずトルコリラ/円ですが、4月24日(水)NYクローズ後に買いポジションを持ち越すと11日分のスワップポイントを付与する主要FX会社はいくつかあります。そのなかでスプレッドが狭く、かつ、11日分のスワップポイントが高いと思われるのが外為どっとコム「外貨ネクストネオ」です。

外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のトルコリラ/円のスプレッドは6月1日(土)までのキャンペーンで業界最狭水準の1.7銭原則固定となっています。取引コストは170円(1万通貨×1.7銭)です。

 また、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントを11倍した数値は1155円となっており、4月24日(水)NYクローズ後に1155円が付与されると仮定します。

 一方で、4月24日(水)NYクローズ後にトルコリラ/円の売りポジションを持ち越すと1日分のスワップポイントを付与する主要FX会社は、外為オンライン「外為オンラインFX」アイネット証券「ループイフダン」です。

外為オンライン「外為オンラインFX」のトルコリラ/円のスプレッドは6.0銭原則固定アイネット証券「ループイフダン」のスプレッドは7.0銭原則固定ですから、外為オンライン「外為オンラインFX」で売りポジションを作ることにします。取引コストは600円(1万通貨×6銭)です。

外為オンライン「外為オンラインFX」の4月1日(月)から4月12日(金)のスワップポイントは公開されていないのですが、4月18日(木)時点の売りスワップポイントがマイナス200円であるため、4月24日(水)NYクローズ後にもマイナス200円が付与されると仮定します。

 ここまでを合計するとトルコリラ/円の異業者両建ての損益は以下のようになります。

トルコリラ/円を4月24日から4月25日にかけて異業者両建てした場合の損益
FX会社
「口座名」
付与日数 スワップ
ポイント
取引コスト
外為どっとコム
「外貨ネクストネオ」
11 1155円 -170円
外為オンライン
「外為オンラインFX」
1 -200円 -600円
    合計 185円

※ポジション量は1万通貨
※スワップポイントは仮定の数値。実際には大幅に変動する可能性もある

 今回の条件でトルコリラ/円1万通貨を異業者両建てした場合、損益は185円ということになりました。

 トルコリラ/円が19円で推移していると仮定して、4月24日(水)から4月25日(木)の2日間に異業者両建てで得た185円を年利に換算すると、8.9%となります。

 8.9%という数字はレバレッジ1倍の年利ですが、異業者両建てで為替変動リスクがなくなることを前提に、レバレッジを5倍まで引き上げると年利は44.4%、10倍まで引き上げると年利は88.8%となります。

 トルコの政策金利は24%ですから、レバレッジ5倍なら政策金利の2倍弱、レバレッジ10倍なら政策金利の4倍弱の年利となるわけです。

 ただ、2018年8月にはトルコショックが発生したほか、2019年年明けのフラッシュクラッシュでも暴落するなど、トルコリラ/円は不安定なイメージがぬぐえない通貨ペアでもあります。
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 トルコリラ/円が暴落もしくは暴騰して、異業者両建てを行う2口座のうち、片方のポジションがロスカットされてしまったら元も子もありません。

異業者両建てはいわゆる為替変動リスクはないものの、すべてのリスクがないというわけではありません。片方のポジションのロスカットを避けるためにも、レバレッジのかけ過ぎには十分注意したほうがよいでしょう。

米ドル/円なら為替変動リスクなし・レバ5倍で年利29.6%!?

 今度は米ドル/円の異業者両建てを考えてみましょう。米ドル/円は金利が高めで取引コストが安く、トルコリラ/円より安定しており、異業者両建てにより向いているかもしれません。異業者両建てを行う条件はトルコリラ/円と同様とします。

 米ドル/円の買いポジションを4月24日(水)NYクローズ後に持ち越すと11日分のスワップポイントを付与する主要FX会社はいくつかありますが、SBI FXトレードはスプレッドが狭く、かつ、11日分のスワップポイントが高いと思われます。

SBI FXトレードの米ドル/円のスプレッドは1万通貨までなら業界最狭水準の0.27銭原則固定で、取引コストは27円(1万通貨×0.27銭)です。

 また、4月1日(月)から4月12日(金)の1日あたり平均スワップポイントを11倍した数値は946円となっており、4月24日(水)NYクローズ後に946円が付与されると仮定します。

 一方で、4月24日(水)NYクローズ後に米ドル/円の売りポジションを持ち越すと1日分のスワップポイントを付与する主要FX会社は、トルコリラ/円と同じく外為オンライン「外為オンラインFX」アイネット証券「ループイフダン」です。

外為オンライン「外為オンラインFX」の米ドル/円のスプレッドは1.0銭原則固定アイネット証券「ループイフダン」のスプレッドは2.0銭原則固定ですから、外為オンライン「外為オンラインFX」で売りポジションを作ることにします。取引コストは100円(1万通貨×1銭)です。

外為オンライン「外為オンラインFX」の4月1日(月)から4月12日(金)のスワップポイントは公開されていませんが、4月18日(木)の売りスワップポイントがマイナス100円であるため、4月24日(水)NYクローズ後にもマイナス100円が付与されると仮定します。

 ここまでを合計すると米ドル/円の異業者両建ての損益は以下のようになります。

米ドル/円を4月24日から4月25日にかけて異業者両建てした場合の損益
FX会社
「口座名」
付与日数 スワップ
ポイント
取引コスト
SBI FXトレード 11 946円 -27円
外為オンライン
「外為オンラインFX」
1 -100円 -100円
    合計 719円

※ポジション量は1万通貨
※スワップポイントは仮定の数値。実際には大幅に変動する可能性もある

 今回の条件で米ドル/円1万通貨を異業者両建てした場合、損益は719円ということになりました。

 米ドル/円が111円で推移していると仮定して、4月24日(水)から4月25日(木)の2日間に異業者両建てで得た719円を年利に換算すると5.9%となります。

 レバレッジ1倍で年利5.9%ですから、この時点で米国の政策金利の上限である2.5%の倍以上あるというオイシイ状況なわけですが、レバレッジ5倍なら29.6%、レバレッジ10倍なら59.1%という年利となります。

 トルコリラ/円の異業者両建ての年利より数字は見劣りしますが、値動きの安定感で言えば米ドル/円のほうがかなり高いですから、万が一、相場が大変動するというリスクも低く、レバレッジをかけやすいですよね。

米ドル/円100万通貨なら為替変動リスクなしで7万1700円!?

 そんなにオイシイ状況なら、今回の条件で米ドル/円100万通貨を異業者両建てした場合はどうなるでしょうか。

 米ドル/円100万通貨の場合、計算が変わってくるのはSBI FXトレードの米ドル/円のスプレッドの部分です。

 1万通貨までなら0.27銭原則固定でしたが、1万1通貨以上100万通貨までなら0.29銭原則固定ですから、取引コストは2900円(100万通貨×0.29銭)となります。

SBI FXトレードの11日分の買いスワップポイントや外為オンライン「外為オンラインFX」の取引コスト、1日分の売りスワップポイントについては、1万通貨の場合の金額を100倍すればよいので、損益は以下のようになります。

米ドル/円を4月24日から4月25日にかけて異業者両建てした場合の損益
FX会社
「口座名」
付与日数 スワップ
ポイント
取引コスト
SBI FXトレード 11 9万4600円 -2900円
外為オンライン
「外為オンラインFX」
1 -1万円 -1万円
    合計 7万1700円

※ポジション量は100万通貨
※スワップポイントは仮定の数値。実際には大幅に変動する可能性もある

 上記のとおり、今回の条件で米ドル/円100万通貨を4月24日から4月25日にかけて異業者両建てした場合、為替変動リスクなしで7万1700円のスワップポイントが付与される可能性が高い、ということになりました。

 7万1700円あれば10連休という超大型ゴールデンウィークの立派なお小遣いになりますね。

 ここまでの計算はこれまでのスワップポイントの実績値を当てはめて行ってきましたが、先に述べたとおり、スワップポイントの額がいくらになるか、厳密には付与されたあとにならないとわかりません。

 また、米ドル/円の値動き次第では、異業者両建てを行う2口座のうち、片方のポジションがロスカットされてしまうリスクもないとは言い切れません。

 けれど、為替変動リスクがなくてFXで儲けるチャンスがあるというのは魅力的な話です。100万通貨とまではいかなくても、通常時のポジション量より増やして米ドル/円のスワップポイントを狙いに行く価値はあるのではないでしょうか。

(※スワップポイント付与日、付与日数などについては細心の注意を払って調査していますが、念のため、ご自身が取引しているFX会社の公式サイトなどで今一度、ご確認ください)

「『スワップ11倍デー』だけじゃない! 10連休に為替変動リスクなしでスワップ10日分ゲット!?」へつづく)

(ザイFX!編集部・藤本康文)

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