■人民元安で豪ドルやNZドルには下落余地
米中通商交渉の悪化から、米ドル/中国人民元は急騰(米ドル高・中国人民元安)しています。

(出所:Bloomberg)
中国の対抗措置の1つだと思いますが、中国人民元を安く誘導しているのだと思います。
中国人民元と、豪ドルやNZドルは、相関性が高いこともあり、豪ドルやNZドルも、ともに売られています。

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(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 日足)
まだ3250億ドル相当の輸入品に対する、関税「第4弾」も控えていることや、米ドル/中国人民元の高値が7.00人民元手前であることから、人民元はまだ下がる余地があり、そこから豪ドルやNZドルも、下がる余地があるのではないかと思います。
【参考記事】
●米の対中関税「第4弾」発動へ!? 報復合戦に為替報告書も警戒。米ドル/円は戻り売りで(5月13日、西原宏一&大橋ひろこ)
■米ドル/円の108円台半ばは、いったんのサポート水準に
ユーロ/米ドルに関しては、ジワジワと上昇してきていますが、米中貿易戦争が悪化すれば、中国の景気が悪くなり、その影響からユーロ圏の景況感も悪くなるため、ユーロを買っていくのも難しいのではないかと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
米ドル/円は、4月24日(水)にブルトラップとなってから下落してきており、3月25日(月)の安値も下抜けてきました。
ただ、米ドル/円の108円台半ばは、今年(2019年)の安値からの上げ幅の半値戻しや、1月31日(木)の安値水準でもあることから、サポートとされる水準で、いったんは止まっていいところではないかと思います。

※2019年1月3日の米ドル/円安値は、FX会社により大きく異なる。Bloombergでは104.78円
(出所:Bloomberg)
3250億ドル相当への関税発動が控えていることから、株式市場は軟調になりやすく、そのため、米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も、まだ戻り売りで良いと思いますが、サポート水準では買い戻すようなトレードが良いのではないかと考えています。
【参考記事】
●株式市場は緩やかな調整と見る理由は? クロス円は、しばらく戻り売りで良さそう(5月7日、バカラ村)
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