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田向宏行
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バカラ村の「FX専業トレーダーの相場観」

目先の米ドル/円サポートは108円台半ば。
中国人民元安に影響を受けやすい通貨は?

2019年05月14日(火)12:36公開 (2019年05月14日(火)12:36更新)
バカラ村

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■対中関税引き上げでリスク回避が継続

 先週(5月6日~)は、北朝鮮が飛翔体を発射したり、中東の地政学リスクが高まったりと、円高の材料も出ていましたが、市場参加者がもっとも注目していたのは、米中の通商協議でした。

 これまで、米国と中国の通商協議は、合意が近いとの楽観的な報道が多く出ていましたが、中国が合意案を白紙に近い状態に修正したことから、日本時間5月6日(月)にトランプ大統領は、2000億ドル相当の中国の輸入品に対して、関税を10%から25%へ引き上げると発言しました。

【参考記事】
株式市場は緩やかな調整と見る理由は? クロス円は、しばらく戻り売りで良さそう(5月7日、バカラ村)
米中交渉決裂なら米ドル/円は100円割れ!? お得意のトランプツイートで雰囲気が一変!(5月9日、今井雅人)
米中貿易摩擦再燃で米国株は調整入り…。NYダウ続落なら、米ドル/円は105円方向へ(5月9日、西原宏一)

 先週(5月6日~)はこれを受けて、リスク回避の動きが継続していました。

世界の通貨VS円 4時間足
世界の通貨VS円 4時間足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 4時間足

■米国株が大きく下落するまでは強硬姿勢!?

 5月9日(木)~10日(金)には、米中閣僚級協議が開催され、関税発動が延期される可能性もありましたが、合意するには両首脳の会談が必要となるため、ここでは合意できず、日本時間5月10日(金)の午後1時1分に、関税が発動されました。

 さらに、週末には3250億ドル相当の輸入品にも関税をかけて、中国からの輸入品すべてに関税をかけると、トランプ大統領は指示しています。

【参考記事】
米中交渉決裂なら米ドル/円は100円割れ!? お得意のトランプツイートで雰囲気が一変!(5月9日、今井雅人)
米の対中関税「第4弾」発動へ!? 報復合戦に為替報告書も警戒。米ドル/円は戻り売りで(5月13日、西原宏一&大橋ひろこ)

 これを受けて、米ドル/円は、2週続けてギャップダウンで始まっています。

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足

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 3250億ドル相当の輸入品には、消費財が多く含まれていることから、景気の悪化や、株式市場への悪影響が起きることになりますが、今の米国は景況感が良く、米国株も高値で推移していることもあり、トランプ大統領は強硬姿勢に出やすい状況です。

米国株が大きく下落するようなことになれば、強硬姿勢を緩めてくるとは思いますが、それまでは強気に出るのではないかと思います。

■しばらくはリスク回避になりやすい状況へ

 中国も5月13日(月)に、600億ドル相当の米国からの輸入品に対して、6月1日(土)から最大25%へ、関税を引き上げることを示唆しました。

 報復措置をとったことから、5月13日(月)もリスク回避の動きとなって、米ドル/円は109.01円、豪ドル/円は75.71円まで下落しました。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

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豪ドル/円 日足
豪ドル/円 日足

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 6月末に、大阪でG20(20か国・地域首脳会合)が開催されますが、その際、米中首脳会談が行われる可能性があり、ここで合意されるのではないかという楽観的な見解もあります。

 ただ、覇権争いのため、簡単に合意できるとも思えず、仮にそのときに合意できたとしても、6月末までは今の状態が続くことになると思いますので、しばらくはリスク回避になりやすい状況が続くということになります。

■人民元安で豪ドルやNZドルには下落余地

 米中通商交渉の悪化から、米ドル/中国人民元は急騰(米ドル高・中国人民元安)しています。

米ドル/オフショア中国人民元 日足
米ドル/オフショア中国人民元 日足

(出所:Bloomberg)

 中国の対抗措置の1つだと思いますが、中国人民元を安く誘導しているのだと思います。

中国人民元と、豪ドルやNZドルは、相関性が高いこともあり、豪ドルやNZドルも、ともに売られています。

豪ドル/米ドル 日足
豪ドル/米ドル 日足

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NZドル/米ドル 日足
NZドル/米ドル 日足

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 まだ3250億ドル相当の輸入品に対する、関税「第4弾」も控えていることや、米ドル/中国人民元の高値が7.00人民元手前であることから、人民元はまだ下がる余地があり、そこから豪ドルやNZドルも、下がる余地があるのではないかと思います。

【参考記事】
米の対中関税「第4弾」発動へ!? 報復合戦に為替報告書も警戒。米ドル/円は戻り売りで(5月13日、西原宏一&大橋ひろこ)

■米ドル/円の108円台半ばは、いったんのサポート水準に

 ユーロ/米ドルに関しては、ジワジワと上昇してきていますが、米中貿易戦争が悪化すれば、中国の景気が悪くなり、その影響からユーロ圏の景況感も悪くなるため、ユーロを買っていくのも難しいのではないかと思います。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足

 米ドル/円は、4月24日(水)にブルトラップとなってから下落してきており、3月25日(月)の安値も下抜けてきました。

 ただ、米ドル/円の108円台半ばは、今年(2019年)の安値からの上げ幅の半値戻しや、1月31日(木)の安値水準でもあることから、サポートとされる水準で、いったんは止まっていいところではないかと思います。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

※2019年1月3日の米ドル/円安値は、FX会社により大きく異なる。Bloombergでは104.78円
(出所:Bloomberg)

 3250億ドル相当への関税発動が控えていることから、株式市場は軟調になりやすく、そのため、米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も、まだ戻り売りで良いと思いますが、サポート水準では買い戻すようなトレードが良いのではないかと考えています。

【参考記事】
株式市場は緩やかな調整と見る理由は? クロス円は、しばらく戻り売りで良さそう(5月7日、バカラ村)

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