■日本のGDPがサプライズに!
今朝発表された日本の1-3月期GDP(国内総生産)は年率2.1%増。マイナス予想だっただけにサプライズでしたね。
それに加えて、週末に行われた豪州の総選挙では、苦戦が予想されていた与党が勝利したこともあり、前場の日経平均は一時150円高。米ドル/円は110円台に乗せています。
ただ、本邦機関投資家は109円台前半まで下がればビッド(買い)を入れてくるものの、上値を買ってこない展開はこれまでと変わらず。しばらく、これが繰り返されるのかもしれませんね。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 30分足)
先週(5月13日~)の為替市場は、全般米ドル高でした。これはどう考えますか?

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
リスク回避の米ドル高であり、円高だったのでしょう。金利差云々という話ではないと思います。
■「日本の自動車輸出に数量制限」との報道も…
豪ドルや英ポンドはずいぶん売られました。売られ過ぎ感も出てきましたが、ここからの展開はどう考えますか?
確かに豪ドル/円などはテクニカル的に売られ過ぎの兆候が強まっています。
ポイントは変わらず、米中貿易戦争。過熱したままですし、これが解消されない限り、リスクオンに戻ることはないでしょう。
【参考記事】
●米国からの圧力で急減速する中国経済! 利下げ予測もある豪ドル/円は70円へ…!?(5月16日、西原宏一)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
米国は日本などに対する自動車関税を180日間延期する代わりに、対米輸出台数に数量制限を設けるとの報道も出ました。
茂木経済再生担当相は否定していますが、本当なら不安ですね。
茂木大臣が明確に否定しているということは「TAG(日米物品貿易協定)交渉の議題に載せたい米国、阻止したい日本」といった構図の中での駆け引きなのかもしれません。
基本的には日本の金融政策に対して牽制してくるのでしょうが、数量制限が具体化してくれば円高要因ですし、気になるところですね。
(次ページでは、原油やビットコイン、今週の見通しの話題が…)
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