■株が急落すれば、米ドル/円は100円目指す展開も
米国債のイールドカーブが逆転する中、今週(5月27日~)の米国株は続落(先週のコラムを参照。米国株、日本株ともトップアウト)。
【参考記事】
●加熱する米中貿易戦争でリスクオフ継続! 「株安・円高」相場で米ドル/円は105円へ(5月23日、西原宏一)
NYダウ、S&P500とも大幅続落。
(出所:Bloomberg)
(出所:Bloomberg)
米国株の下落を受け、本稿執筆時点での日経平均も2万1000円を割り込み、2万865円で推移。
(出所:Bloomberg)
一連の株安が「米ドル高・円高」を誘引し、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の下落が米ドル/円の上値を重くする展開に。
一方、米10年債利回りは、一時2.21%を割り込む展開で、米ドル/円を押し下げる要因となっています。
米ドル/円は、依然として109円台前半にある本邦機関投資家の米ドル買い注文を吸収しきれていませんが、米国債のイールドカーブの逆転がリセッションを警告していることもあり、円高トレンドは継続。
引き続き、米ドル/円は105円への下落過程にありますが、株の急落を伴えば米ドル/円が100円に向かう可能性も浮上。
(出所:Bloomberg)
米国債のイールドカーブの逆転がリセッションを警告する中、下値余地が大幅に拡大している米ドル/円の行方に注目です。
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