■ここからの米ドルは経済指標次第に!
ここからは、米経済指標が重要となってきます。特に、インフレ指標が重要となります。
FRBの利下げは、景気悪化というよりも、低インフレに対処するための行動になるため、インフレ指標で良い数字が出るようであれば、利下げ観測が後退し、米ドル高に推移することになります。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
そのため、しばらくは経済指標に振らされる動きが出てくると思います。
■投機筋の円売り越しはほぼ解消。方向感なくなる…?
IMM(国際通貨先物市場)では、投機筋の米ドルに対する円の売り越しが、約1万枚まで縮小しています。

※CFTCのデータを基にザイFX!が作成
偏りがなくなったため、ここからの円高への勢いは、なくなると考えています。
ただ、円安への推移も考えにくいため、円に関しては、しばらく方向性がないのではないかと考えています。
米ドルに関しては、FRBの金融政策が転換することもあって、これは米ドル安方向になりますが、すでに織り込まれていることもあり、経済指標次第になると考えています。
■7月の米ドル/円の値幅は約3円に!?
米ドル/円は一時、106.77円まで下げましたが、行き過ぎた利下げ観測が修正され、円売り方向への偏りもなくなっていることから、しばらくは方向感なく推移するのではないかと思います。
米ドル/円の直近、1年間の月足の平均値幅は約3円になるため、今月(7月)は、107~110円が中心レンジになるのではないかと考えています。

(出所:TradingView)
短期的には、米中首脳会談が無難に終わったことで、リスク選好から米ドル/円は上昇していますが、FRBの金融政策が利下げ方向で、日銀の金融政策は限界まで来ていることもあって、上昇が継続するようにも思えません。そのため、米ドル/円の上値も限られると考えています。
【参考記事】
●ハト派FOMCとリスク回避で米ドル/円は買われる状況にない! 上がったら売りで(6月18日、バカラ村)
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