■先週の米ドル/円下落がサプライズだった理由
NYダウが史上最高値を更新しましたね。西原さんも注目していた2万7000ドルへしっかり乗せています。

(出所:Bloomberg)
FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げを織り込んだ動きなのでしょう。
【参考記事】
●7月FOMCでの0.50%利下げ予測が再燃! ドル/円は目先104円台、中期的に100円へ(7月11日、西原宏一)
債券市場を見ると、アメリカの10年債利回りは2%割れから反転上昇してきましたし、世界的にも長期債利回りが軒並み上昇し、VIX指数も低位安定。「債券から株へ」という典型的なリスクオンの形に見えますね。

(出所;Bloomberg)

(出所:Bloomberg)
リスクオンなのでしょうが、注目したいのが米ドル/円です。先週(7月8日~)はNYダウが史上最高値を更新するリスクオン相場だったのに、米ドル/円は下落しました。サプライズだったのではないでしょうか。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■トランプ大統領は米ドル安誘導へ本腰か?
何が米ドル/円の上昇を阻んだのでしょうか?
トランプ米大統領の姿勢でしょう。米ドル安誘導を本気で考え始めているのではないか、という報道が目立ってきたからだと考えています。
米ドル安誘導といっても、現実的な手段として考えられるのは利下げくらい。放っておけば米ドル高となってしまうのを発言によって抑え込んでいるだけではないでしょうか。
7月初旬、米ドル売りの為替介入を示唆する記事がブルームバーグに出ました。多くの人は非現実的だと受け止めましたが、先週(7月8日~)はゴールドマン・サックスのストラテジストも介入の可能性を言い始めています。
介入が現実的な手段だとは思いませんが、これだけしつこく介入の記事が載るということは、それだけ本気で米ドル安にしたいのでしょう。
【参考記事】
●7月FOMCでの0.50%利下げ予測が再燃! ドル/円は目先104円台、中期的に100円へ(7月11日、西原宏一)
(次ページでは、7月FOMCの利下げや、今週の見通しの話題が…)
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