■NYダウは2万7000ドル割れならブルトラップに
50bpの利下げ期待をプライス・イン(織り込み)しているのが、7月に史上最高値を更新した米株です。
来週(7月29日~)のFOMCが25bpの利下げにとどまれば、50bpを織り込んでいた部分が剥落して売られる可能性が高い。
注目の節目は、NYダウの2万7000ドルですね。
NYダウは、2万7000ドルを下抜けるとブルトラップ(※)となりますね。ナスダック総合指数では日足RSIがダイバージェンスとなっています。
米株の下落は今週中にも始まる可能性があり、要注意です。
(※編集部注:「ブルトラップ」とは、相場が上方向へブレイクした直後に、下方向へ反転すること)
【参考記事】
●米国の為替介入に不安高まる…。ドル/円は110円が遠くなり、100円へ向けて下値拡大中(7月18日、西原宏一)
●バカラ村流テクニカル分析を徹底解説! 信頼度の高い「ダマシ」のシグナルとは?

(出所:Bloomberg)
■米株の反落が始まれば米ドル安が本格化
米株の反落が始まると、本格的な米ドル安が始まる、というのが西原さんのシナリオですね。
前回のコラムでも話題にしましたが、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが米国の米ドル売り介入についてレポートしていますし、先週(7月15日~)は債券大手のピムコも可能性を示唆しました。
米ドル安への警戒感が、徐々に高まっています。
【参考記事】
●トランプ大統領が米ドル安誘導に本腰!? リスクオン相場でもドル/円下落のワケは?(7月15日、西原宏一&大橋ひろこ)
コモディティ市場で話題なのが銀の急騰。原因がはっきりしませんが、高値圏で揉み合っていたゴールドも上抜けてきました。
貴金属市場が全般、強含んでいます。

(出所:Bloomberg)
【CFD取引なら金にも直接投資できる!】
●NYダウや金にも直接投資できるCFD取引会社を徹底比較!
コモディティと相関しやすいオセアニア通貨も上昇していますね。
今週の戦略はどう考えますか?
注目は米株の動向です。米株の反落が始まれば、一層の米ドル安が進むのでしょう。
先週(7月15日~)のウィリアムズNY連銀総裁の発言のように、米国の金利先物市場はヘッドラインで大きく動きますが、為替はまだ反応が薄い。
米ドル/円の戻りがあれば売っていきたいと思います。

(出所:TradingView)
(構成/ミドルマン・高城泰)
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