TV報道で8兆円にも及ぶ巨額介入の実施を確認
みなさん、こんにちは
テレビ東京が政府関係者への取材で「4月末から5月にかけて、政府・日銀が2回にわたって為替介入を行った」ことが分かったと報道しています。
5月7日の植田和男総裁の発言についても、政府と日銀が連携を強化し、円安に毅然として対応することをアピールする狙いがあったとも付け加えています。
マーケット参加者の間では、約8兆円にも及ぶ日銀の巨額介入はほぼ事実として扱われていましたので、マーケットに影響はありませんが、テレビ東京の報道で介入を確認した形。
強気スタンスは変わらないが米ドル/円は152円〜158円のレンジ相場に
米ドル/円に関する強気スタンスは変わりませんが、当初のターゲットであった160円をいったん達成してしまったこと、加えて過去、神田財務官が巨額の介入の実施に踏み切った局面では、いったん米ドル/円の流れを変えていることがちょっと気になるところです。
(出所:TradingView)
米ドル/円は神田シーリング(@152.00円)が結果的に、今度はサポートになったことなどから考えれば、米ドル/円は当面152~158円程度のレンジなのかなと想定しています。
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スウェーデン中銀が8年ぶりの利下げに踏み切った
一方、他通貨に目を向けると、8日、スウェーデンの中央銀行が政策金利を従来の4.00%から3.75%へ引き下げると発表しています。
スウェーデンの国内総生産(GDP)は3四半期連続のマイナス成長とすでに景気後退入りしており、低調な国内景気に対処するために、2016年以降8年ぶりの利下げに踏み切った模様。
スウェーデンはインフレも2年ぶりの低水準であり、さらに2回の利下げを見込んでいるとしています。
この利下げは3月21日のSNB(スイス国立銀行[スイスの中央銀行])の利下げに追随した格好。
SNB同様、ECB(欧州中央銀行)の6月の利下げを見据えてのことだと想定しています。
金利先物市場では6月のECBの利下げをほぼ織り込んでいます。
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スウェーデン中銀の利下げをきっかけにユーロ/米ドルは下値を探る展開に
振り返ってみれば前回のSNBの利下げはサプライズとなり、ユーロ/スイスフランの上昇トレンド(=スイス売り)を確認した形になりました。
ユーロ/スイスフランが明確な上昇トレンドを示している時、通常ユーロ/米ドルは底堅い動きをする傾向があります。
ただ、現在ユーロ/スイスフランは上昇一服で調整中。
(出所:TradingView)
両中銀の政策金利発表の日程を確認すると、ECBが6月6日、SNBが6月20日で、それぞれ0.25%の利下げが想定されています。
ECBのほうが先に発表されることもあり、スウェーデン中銀の利下げをきっかけにユーロ/米ドルは下値を探る展開になると考えています。
(出所:TradingView)
上昇トレンドは変わりませんが、当局の8兆円にも及ぶ巨額介入により、米ドル/円はいったんレンジ相場に突入。
スウェーデン中銀の利下げをきっかけに、上値が重くなっているユーロ/米ドルにも注目です。
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