■米為替介入は現実的ではないが…
みなさん、こんにちは。
前回のコラムでも、米為替介入に関する記事を掲載させていただきました。
【参考記事】
●7月FOMCでの0.50%利下げ予測が再燃! ドル/円は目先104円台、中期的に100円へ(7月11日、西原宏一)
個人的には、米ドルに対しては基本、弱気なスタンスを変えていませんが、為替介入に関しては現実的ではないというスタンス。
為替介入に関しては、諸外国とのコンセンサスの統一が必要であり、現在、大幅な米ドル安を誘引する介入に関してコンセンサスが取れるとは思わないからです。
しかし、先週(7月8日~)、そして今週(7月15日~)も、米国から為替介入の記事が立て続けに出ています。
【参考記事】
●トランプ大統領が米ドル安誘導に本腰!? リスクオン相場でもドル/円下落のワケは?(7月15日、西原宏一&大橋ひろこ)
■「なんでもあり」の米為替介入に不安高まる
先週(7月8日~)は、まず、「トランプ大統領が、米ドル押し下げの方策検討を指示」という内容の記事がマーケットの注目を集めました。
加えて、大手米銀のモルガン・スタンレーが、米国による為替介入の可能性についてのレポートを顧客向けに出したことが話題に。
さらには、先週(7月8日~)末、ゴールドマン・サックスがこの論議に加わったことで、いよいよ騒がしくなってきました。
「何でもあり」不安高まる米為替介入-ワイルドカードとゴールドマン
トランプ米大統領が他国の為替慣行について繰り返し不満を表明する中で、「米国の為替政策が再び投資家の重要な関心事になった」とゴールドマン・サックス・インターナショナルのストラテジスト、マイケル・カーヒル氏は11日のリポートで指摘。貿易摩擦を背景に「何でもあり」という感覚が生まれており、米国がドル安誘導に動くリスクが高まりつつあると分析した。
出所:Bloomberg
この記事では、同盟国の協力が得られるとは考えにくいとも指摘されているのですが、トランプ大統領が、中国人民元とユーロに対する米ドルのレベルに関しては、何度も不満を表明していることも確か。
ゴールドマン・サックスが米為替介入の論議に加わったことで、米ドル/円の上値がじわりと重くなってきました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
加えて、今週(7月15日~)は、この論議に世界的な債券運用会社のPIMCOも参戦。
今週(7月15日~)に入って…
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