■米ドル/円は戻り売り目線のままで!
0.25%の利下げ自体は織り込まれていますが、0.5%の予想も少数あるため、発表直後は、やや米ドル高に推移するのではないかと思います。
そして、年内の残りの利下げ回数に焦点が移りますが、もし、利下げがしばらくないような発言になれば、株式市場は崩れる可能性が高いと思いますので、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長も利下げの可能性を残したままにすると思います。

市場は0.25%の利下げを織り込み済み。焦点は年内の利下げ回数に移ることが予想されるが、パウエルFRB議長は株式市場にも配慮して、利下げの可能性を残したままにするとバカラ村氏は予想している (C)Bloomberg/Getty Images News
そうであれば、米ドル安へ推移するのではないかと考えています。
米ドル/円も、これまでと変わらず、戻り売り目線のままです。
【参考記事】
●消去法的な米ドル買いは行き過ぎている!? 米ドル/円は105円台見据えた戻り売りで!(7月23日、バカラ村)

(出所:TradingView)
■英ポンドは、まだまだ軟調な展開が続きそう
昨日(7月29日)は、英ポンドが独歩安の展開となりました。
英国のボリス・ジョンソン新首相は「戦時内閣」を設置し、離脱強硬派の6人を閣僚に選任しました。
これで内閣の意思統一を図っており、合意なき離脱への可能性も高まっています。
【参考記事】
●ボリス・ジョンソン氏が英首相に就任。英国の合意なきEU離脱懸念が高まる!(7月25日、西原宏一)

英国の新首相に就任したボリス・ジョンソン氏。離脱強硬派の6人を閣僚に選任したこともあり、市場では合意なき離脱への可能性も高まっていると考えられている (C)Justin Sullivan/Getty Images
また、EU(欧州連合)が現在の交渉姿勢を変えない場合は、合意なき離脱に向けて準備するとの発言もあって、市場は合意なき離脱に備えるために英ポンドを売っている状況です。
英ポンド/米ドルでは、約2年4カ月ぶりの安値水準である、1.2212ドルまで下がりました(※)。
(※編集部注:本記事の寄稿後、7月30日(火)の東京時間に英ポンド/米ドルは一時、1.2162ドル付近まで下落した)

(出所:TradingView)
英ポンドが上昇するのは、ショートカバーぐらいで、新たに買いを作っていくような状況ではなく、軟調な展開がまだ続きそうです。
■株式市場はまだ底堅いけれど…
合意なき離脱に備えて、英ポンドは軟調ですが、株式市場は、まだ底堅い推移をしています。

(出所:Bloomberg)
各国中銀が緩和姿勢ということもあり、底堅いですが、本当に合意なき離脱に備えるのであれば、株式市場も下がってしまうことになります。
その点からも、米ドル/円の上値は重くなるのではないかと考えています。
【参考記事】
●消去法的な米ドル買いは行き過ぎている!? 米ドル/円は105円台見据えた戻り売りで!(7月23日、バカラ村)
●米ドル/円は中期的に105円台へ下落かも。参院選後にトランプ大統領が日本に圧力!?(7月16日、バカラ村)
●ドル/円の大きな流れは戻り売り。利下げはいつ? パウエル議長の議会証言に注目!(7月9日、バカラ村)
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