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今井雅人の「どうする? どうなる? 日本経済、世界経済」

107円台前半からの米ドル/円反発予想が
的中した理由は? 7月FOMCの焦点はここ!

2019年07月25日(木)13:28公開 (2019年07月25日(木)13:28更新)
今井雅人

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■FRB関係者の発言で米ドル安になったが…

 先週(7月15日~)から今週(7月22日~)にかけての動きを見ると、FRB(米連邦準備制度理事会)関係者がさらなる利下げの可能性について言及したことで、一時的に米ドル安が進む局面がありましたが、結局また、米ドルが買い戻されています。

米ドル/円 4時間足
米ドル/円 4時間足チャート

(出所:TradingView

 私は、自身が行っている有料メルマガの中で、米ドル/円が107円台前半になったとき、これはすぐに米ドルが買い戻されるという主旨の配信をしましたが、どうしてそう考えたのかを、ここでもう一度、説明したいと思います。

【参考コンテンツ】
ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人

■0.5%の利下げは考えられない!

 現在、来週(7月29日~)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、利下げが行われるかに市場の関心が集まっているのは、周知のとおりです。

 冒頭のFRB関係者による言及は、その中での利下げ発言だったのですが、このときの金利の先物市場を見ると、来週(7月29日~)のFOMCで0.5%の利下げをする確率を、6割ほど織り込んでいました。

 しかし、ここ数年、FOMCでの金利の上げ下げは、必ず0.25%でした。

米政策金利の推移

※誘導目標レンジの上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成

 現下の米国の状況を見ると、確かに米中貿易交渉など、不透明な材料もありますが、さまざまな景気指標を見ると、まだ、米国の景気はしっかりしています。

 リーマン・ショック並みの景気後退が起きていれば別ですが、今のような状況で一気に0.5%も利下げすることは、まず考えられません。こんなことは、少し考えればわかるはずです。

■過剰反応には、その分だけ修正が入る

 しかし、市場というのは、ときに過剰反応をしてしまうことがあります。そしてそういう場合、ほとんどのケースは、その過剰反応の分だけ修正が入ります。今回のケースも、その典型的な例だと思っています。

【参考記事】
市場の過剰反応は利益を上げるチャンス! 米ドル/円は当面、逆張り戦略が有効か?(7月11日、今井雅人)

 つまり、下がり過ぎた金利はその分だけ上昇し、売られ過ぎた米ドルも買い戻される可能性が、かなり高いと考えたということです。

ドルインデックス 4時間足
ドルインデックス 4時間足チャート

(出所:Bloomberg)

■市場が歪んでいるときは相場が読みやすい!

 一般的に、市場の方向性を予測するのは簡単ではありません。

 しかし、市場が歪んでしまっている場合は、修正が入る可能性が高いわけですから、こういうときは読みやすいということです。

【参考記事】
市場の過剰反応は利益を上げるチャンス! 米ドル/円は当面、逆張り戦略が有効か?(7月11日、今井雅人)

 そして、歪んでいるということが、どうやったらわかるのか?という点ですが、これはやはり、先物市場の価格や、オプション市場の動向などを見ることが大事です。

 といっても、どれをどう見たらいいのかは、なかなか難しいかもしれませんので、それは私の方で発信をしていきたいと思います。

【参考コンテンツ】
ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人

■利下げは確実。FOMCの焦点は…?

 さて、FOMCに関しては、前回のコラムで説明しましたが、念のため、もう1度、説明しておきます。

【参考記事】
FOMC前までレンジ相場か。でも、今後は円高圧力がかかりやすい。そのワケとは?(7月19日、今井雅人)

来週のFOMC(7月30日~31日)では、0.25%の利下げが行われることは、ほぼ確実。もし、利下げがなければ、米ドル高になるのは必至ですが、その可能性は極めて低いと思います。

 となると、問題は次の利下げがいつになるかという点です。

それを示唆するのは、会合後に行われるパウエルFRB議長の発言だと思います。

パウエルFRB議長の写真

7月30日~31日のFOMCで0.25%の利下げが実施されるのは、ほぼ確実。問題は次の利下げがいつになるかで、それを示唆するのは会合後のパウエルFRB議長の発言だと今井氏は指摘 (C)Bloomberg/Getty Images News

 年内に、さらなる利下げがあるのは確実だとは考えていますが、それが次(9月)のFOMCで実施される可能性を示唆するものが出てくれば、米ドル安の展開になると思います。

米ドルVS世界の通貨 日足
米ドルVS世界の通貨 日足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足

 そうならなければ、相場はレンジのままということになるでしょう。

 とりあえず、FOMCまではレンジ相場が続くという認識で、米ドルが上がったら売り、下がったら買いを続ける方針を継続します。

【参考記事】
FOMC前までレンジ相場か。でも、今後は円高圧力がかかりやすい。そのワケとは?(7月19日、今井雅人)


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