■FRB関係者の発言で米ドル安になったが…
先週(7月15日~)から今週(7月22日~)にかけての動きを見ると、FRB(米連邦準備制度理事会)関係者がさらなる利下げの可能性について言及したことで、一時的に米ドル安が進む局面がありましたが、結局また、米ドルが買い戻されています。
(出所:TradingView)
私は、自身が行っている有料メルマガの中で、米ドル/円が107円台前半になったとき、これはすぐに米ドルが買い戻されるという主旨の配信をしましたが、どうしてそう考えたのかを、ここでもう一度、説明したいと思います。
【参考コンテンツ】
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■0.5%の利下げは考えられない!
現在、来週(7月29日~)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、利下げが行われるかに市場の関心が集まっているのは、周知のとおりです。
冒頭のFRB関係者による言及は、その中での利下げ発言だったのですが、このときの金利の先物市場を見ると、来週(7月29日~)のFOMCで0.5%の利下げをする確率を、6割ほど織り込んでいました。
しかし、ここ数年、FOMCでの金利の上げ下げは、必ず0.25%でした。
※誘導目標レンジの上限を掲載
※FRBのデータをもとにザイFX!が作成
現下の米国の状況を見ると、確かに米中貿易交渉など、不透明な材料もありますが、さまざまな景気指標を見ると、まだ、米国の景気はしっかりしています。
リーマン・ショック並みの景気後退が起きていれば別ですが、今のような状況で一気に0.5%も利下げすることは、まず考えられません。こんなことは、少し考えればわかるはずです。
■過剰反応には、その分だけ修正が入る
しかし、市場というのは、ときに過剰反応をしてしまうことがあります。そしてそういう場合、ほとんどのケースは、その過剰反応の分だけ修正が入ります。今回のケースも、その典型的な例だと思っています。
【参考記事】
●市場の過剰反応は利益を上げるチャンス! 米ドル/円は当面、逆張り戦略が有効か?(7月11日、今井雅人)
つまり、下がり過ぎた金利はその分だけ上昇し、売られ過ぎた米ドルも買い戻される可能性が、かなり高いと考えたということです。
(出所:Bloomberg)
一般的に、市場の方向性を予測するのは…
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