■NZ中銀が緩和合戦離脱! NZドルは上昇トレンドに
一方、今週(11月11日~)、マーケットの注目を集めたのがNZドル。
11月13日(水)日本時間10時に、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])の金融政策決定会合の結果が発表されました。
結果は、市場の大方の予想に反して、政策金利を据え置き。
(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)
もともと、今回のRBNZに関しては、利下げと据え置きで見方が分かれていました。
しかし、11月6日(水)発表のNZ第3四半期雇用統計が弱い結果に終わったこと。加えて、11月12日(火)のNZ中銀四半期インフレ見通し発表で、見通しの引き下げが行われたことなどの材料が重なり、発表直前のOIS(Overnight Index Swap、翌日物金利スワップ)での利下げ織り込み度は、72.3%まで高まっていました。
ところが、結果は据え置き。
NZドル/米ドルは0.6330ドル台レベルから、一気に0.6400ドル台まで急騰。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 4時間足)
RBNZは、今後の金融政策についてはデータ次第と強調しているため、いずれ利下げせざるを得ないと見る市場参加者が多いのですが、IMM(国際通貨先物市場)のポジションは、まだNZドルはショートに片寄っていることもあり、RBNZが緩和合戦から離脱したNZドルは、上昇トレンドに。
こうしたNZドルの動向にも注目です。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
最後にもう一度、米ドル/円についても触れておきます。
お伝えしたとおり、米国株の堅調さを背景に、じり高に推移してきた米ドル/円ですが、109.50円と110.00円の2段構えのバリアオプションがレジスタンスとなり、反落しています。
「隠れQE」による米国株のバブル延命がウワサされていますが、110円を回復できずに反落してきた米ドル/円の行方に、引き続き、注目です。
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