■米ドル/円は一時、2019年8月高値をブレイク!
米国株は高値(もちろん史上最高値)を更新し続け、米ドル/円も切り返してきた。
前回(2019年11月1日)のコラムのタイトル「米国株の本格的なバブルはこれからだ! 米ドル/円の反落はスピード調整にすぎない」が示したとおりの値動きだ。
【参考記事】
●米国株の本格的なバブルはこれからだ!米ドル/円の反落はスピード調整にすぎない(2019年11月1日、陳満咲杜)
前回執筆日(11月1日)の安値が押し目買いのポイントであったことが、目下の値動きによって証左されただけでなく、昨日(11月7日)、一時109.49円にトライして、8月1日(木)高値の109.33円をブレイクした、という点も見逃せない。同高値のブレイクは重要な意味合いをもち、これからの見通しを一段と明るくしたと言っても過言ではない。
■8月高値突破の可能性はテクニカル的に根拠があった
もっとも、11月に入ってからの切り返しは、早晩8月高値の突破を果たす、という可能性を示していた。テクニカル上の詳細を昨日(11月7日)の夜配信したレポートをもって説明する。
【参考記事:FX初心者のための基礎知識入門】
●相場予測に欠かせないテクニカル分析とは? 歴史を紐解けば、売買ポイントがわかる!?
原文は以下のとおり。
ドル/円は1日から切り返し、同日安値107.89は重要なポイントを示した。まず、8月安値から10月安値を連結するサポートライン(紫)と合致、次は一目均衡表における基準線のサポートを証明、最後にGMMAにおける短期スパンの支持も印証した値動きだとみる。
200日線にめぐる攻防、本日の値動きからみるとロング勢に軍配を挙げられ、本日ザラ場安値(現時点)も短期スパンの機能を証明している。昨日高値を完全にブレイクできれば、プライスアクションのサインも再び強気として解釈され、上値トライしやすい環境に。
もっとも大事なのは、直近の10月30日の「スパイクハイ」風陰線(緑矢印)は8月1日の大陰線(赤矢印)と同様、109前半の抵抗を示しているが、「三度目の正直」で突破されやすいでしょう。換言すれば、「スパイクハイ」にしても、8月1日の弱気「リバーサル&アウトサイド」にしても、目先は「否定」される寸前なので、両日の高値がむしろ「磁石」の効用を発揮、値動きを引き寄せる力がある。
ゆえに、ブレイク必至と思われ、またブレイク後の基調の一段改善で4月高値112.41への全値戻しを図るでしょう。RSIでみる現状、全く過熱になれず、上昇途中というか、上昇の初歩段階さえと読み取れ、8月高値を超えれば、息の長いトレンドへ。
このように、8月高値のブレイクは、テクニカル的に…
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