■2020年を先取り!? 主要通貨に対してドル全面安
みなさん、こんにちは。
サンクスギビングデー(感謝祭)が終わり、欧米勢にとっては、実質的に新年入りともいえる時期に突入。
来年(2020年)は、総じて米ドル安を予測している米国の大手銀行が目立ちます。
11月21日(木)のコラムでも触れましたが、たとえばモルガン・スタンレーは、英ポンド/米ドル、NZドル/米ドル、ユーロ/米ドルの上昇を予測。つまり、主要通貨に対し、すべて米ドル安を予測しています。
【参考記事】
●トランプ大統領が吠えて徐々に米ドル安へ… 2020年は総じて米ドル安との見方も!(11月21日、西原宏一)
その予測のとおり、今月(12月)、実質的に新年入りしている欧米市場では米ドル安が進行。英ポンド/米ドル、NZドル/米ドルで米ドル安が進みました。

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
以下は、12月に入ってから本稿執筆時点までの、対米ドルでの主要通貨の騰落率。主要通貨に対して、米ドルは全面安になっています。

(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)
米ドルの下落率が一番大きいのはNZドル、次が英ポンドとなっています。
こちらは、過去のコラムでご紹介した通貨ペアであり、どちらも12月に入って急騰しています。
【参考記事】
●12月の英総選挙は事実上の再国民投票!? 合意ある離脱なら英ポンドは1.40ドル台へ(10月31日、西原宏一)
●米ドル/円は2段構えのバリアが上値阻む! 狭いレンジで推移後、108.50円割れか?(11月14日、西原宏一)
■12月に入って米ドル安が進んでいる理由とは?
米ドルは、対円でも下落しています。
米ドル/円の109.50円のバリア・オプションはブレイクされましたが、次の110.00円のバリア・オプションは崩せず、米ドル/円は108円台ミドルまで反落。

(出所:TradingView)
値幅は最小なれど、今月(12月)に入り、対円でも米ドルは値を下げています。
この米ドル安の要因のひとつは、トランプ大統領のツイート。
今月(12月)2日(月)に、トランプ大統領は、ブラジルとアルゼンチンからの鉄鋼輸入に関税を復活させると発表しました。
「ブラジルとアルゼンチンは、自国通貨の大幅な切り下げを行ってきた。これは米国の農民にとって不利だ」とツイート。
加えて、「FRB(米連邦準備制度理事会)は金利を引き下げ、金融政策を緩和し、各国が自国通貨切り下げによって米ドルの強さを利用することができないようにするべきだ」とコメントしています。
トランプ大統領のツイートの効果もあったのか、今月(12月)の為替相場は総じて米ドル安へ。英ポンド/米ドルは1.31ドル台、NZドル/米ドルは0.65ドル台と大きく値を上げていて、米ドル安が進んでいます。
■英総選挙に向けて、英ポンドは上昇へ
前回のコラムでご紹介させていただいた、調査会社YouGovのMRPという手法による世論調査において、保守党優勢という結果が発表されて以降、英ポンド/米ドルは底堅い動きを継続。
【参考記事】
●米ドル/円は8円程度の狭いレンジで越年へ。保守党、過半数獲得の見通しでポンド上昇(11月28日、西原宏一)
10月の英ポンド反発局面で強烈なレジスタンスであった英ポンド/米ドルの1.3000ドルは、明確に突破できていなかったのですが、感謝祭明けの米ドル売りの流れの中、一気に1.3000ドルのレジスタンスを突破。
本稿執筆時点では、1.31ドル台まで上昇しています。

(出所:TradingView)
多くの世論調査の中には、労働党が大きく巻き返しているという分析結果を出しているところもありますが、2017年の保守党の過半数割れを予測したMRPの分析結果の影響はマーケットに大きな影響を与えており、英ポンドの底堅さは変わらず。
【参考記事】
●米ドル/円は8円程度の狭いレンジで越年へ。保守党、過半数獲得の見通しでポンド上昇(11月28日、西原宏一)
2016年の英国国民投票や米大統領選挙の結果が示しているように、昨今、世論調査結果への信頼性は低下しているため、来週(12月9日~)、12日(木)の英国総選挙の結果は、当日になってみないとわかりません。
ただ、MRPの結果を受け、上昇トレンドに乗って1.3000ドルの節目を抜けた英ポンド/米ドルは、少なくとも英国の総選挙までは上昇トレンドは変わらず。
今年(2019年)の高値である1.33ドル台後半に向けて上昇中。

(出所:TradingView)
来週(12月9日~)の英国総選挙に向け、上値を拡大している英ポンド/米ドルの動向に注目です。
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