■英総選挙に向けて、英ポンドは上昇へ
前回のコラムでご紹介させていただいた、調査会社YouGovのMRPという手法による世論調査において、保守党優勢という結果が発表されて以降、英ポンド/米ドルは底堅い動きを継続。
【参考記事】
●米ドル/円は8円程度の狭いレンジで越年へ。保守党、過半数獲得の見通しでポンド上昇(11月28日、西原宏一)
10月の英ポンド反発局面で強烈なレジスタンスであった英ポンド/米ドルの1.3000ドルは、明確に突破できていなかったのですが、感謝祭明けの米ドル売りの流れの中、一気に1.3000ドルのレジスタンスを突破。
本稿執筆時点では、1.31ドル台まで上昇しています。
(出所:TradingView)
多くの世論調査の中には、労働党が大きく巻き返しているという分析結果を出しているところもありますが、2017年の保守党の過半数割れを予測したMRPの分析結果の影響はマーケットに大きな影響を与えており、英ポンドの底堅さは変わらず。
【参考記事】
●米ドル/円は8円程度の狭いレンジで越年へ。保守党、過半数獲得の見通しでポンド上昇(11月28日、西原宏一)
2016年の英国国民投票や米大統領選挙の結果が示しているように、昨今、世論調査結果への信頼性は低下しているため、来週(12月9日~)、12日(木)の英国総選挙の結果は、当日になってみないとわかりません。
ただ、MRPの結果を受け、上昇トレンドに乗って1.3000ドルの節目を抜けた英ポンド/米ドルは、少なくとも英国の総選挙までは上昇トレンドは変わらず。
今年(2019年)の高値である1.33ドル台後半に向けて上昇中。
(出所:TradingView)
来週(12月9日~)の英国総選挙に向け、上値を拡大している英ポンド/米ドルの動向に注目です。
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