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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

リスクオフの円高でドル/円は戻り売り継続。
中国の資金供給は、18兆ではなく2.3兆円!?

2020年02月03日(月)15:04公開 (2020年02月03日(月)15:04更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■中国、資金供給の実態は18兆円ではなく2.3兆円?

春節明けで11日ぶりの取引となった今朝(2月3日朝)の上海市場ですが、8.7%安と急落して始まりました

上海総合指数 日足
上海総合指数 日足チャート

(出所:Bloomberg)

日経平均も300円以上の下窓で始まりましたが、「思ったほど下げなかった」という印象。


中国政府が週末に発表した18兆円規模の資金供給が影響しているのでしょう。

日経平均 日足
日経平均 日足チャート

(出所:Bloomberg)

18兆円と言うと大きいですが、満期を迎える資金の償還分を除くと、ネットの金額は2.3兆円程度しかないそうです。

2兆円と考えると、インパクトはだいぶ弱まりますし、そもそも、金融市場に資金を供給したところでウイルス感染が止まるわけではありません

■中国政府、「資金供給、介入、空売り禁止」で株価対策

タイ政府は、「新型肺炎、エイズ・インフル薬で治癒」と発表しました。

実際どうなのかはわかりませんが、確かな情報ならば今朝(2月3日朝)の市場で反応があったはずですよね。


いずれにせよ、中国政府は株価対策に躍起なのか、上海総合指数が10%下がれば介入する構えを見せていますし、各証券会社には「理性的な動き」をとるよう要請したとの報道も出ています。

証券会社には、空売り禁止も伝えたようです。前場時点だと東京、上海とも安値を掘っていくような感じはないですね。

今週(2月3日~)の市場が下がって始まることは、大多数が予想していたこと。利食い売りも入っているのでしょう。

先週のコラムでも話したとおり、株安の先行指標となっていたのが銅や原油などのコモディティですね。

【参考記事】
コロナウイルス騒動で景気低迷!? 隠れQE打ち切りに言及するのか? FOMCに注目!(1月27日、西原宏一&大橋ひろこ)

NY銅先物 日足
NY銅先物 日足チャート

(出所:Bloomberg)

WTI原油先物 日足
WTI原油先物 日足チャート

(出所:Bloomberg)

バルチック海運指数の落ち込みも、ひどい。


コモディティを先行指標として見るならば、株価が戻るような状況ではありません

バルチック海運指数 日足
バルチック海運指数 日足チャート

(出所:Bloomberg)

WTI原油は、この1年強のレンジ下限である50ドルに近づいています


この新型コロナウイルスの影響で、中国の石油需要は日量300万バレル程度減少したとブルームバーグが報じています。


中国は、世界一の石油需要国。中国への渡航禁止や世界的な航空便の減便などでジェット燃料の需要の落ち込みが懸念されます。


50ドルを割り込んでくるとオイルマネーの動向も意識され、株価にも一層、影響が出そうですね。

WTI原油先物 日足
WTI原油先物 日足チャート

(出所:Bloomberg)

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■GAFA解体!? 米大統領予備選、左派系の勝利に注意!?

新型コロナウイルスの話題から離れると、米大統領選挙の予備選が、今日(2月3日)から始まります。


初戦はアイオワ州。「アイオワの勝者は全米を制す」とのアノマリーもあるようですね。

民主党はバイデン、サンダース、ブティジェッジ、ウォーレンの4人が拮抗し、資金力のあるブルームバーグが追い上げる、という構図。


左派寄りなサンダースとウォーレンが勝つと株式市場にネガティブ、との意見があります


実際、昨年(2019年)にはウォーレンが「GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)解体」を公約にすると発表。株価が下がる場面もありました。


ただ、市場の焦点はコロナウイルス。予備選の影響があったとしても一時的なヘッドラインリスクにとどまるでしょう。

今の為替は株価を見ている。リスクオフの円高に期待か

悪い数字が続いているISM製造業景気指数の発表も今夜(2月3日夜)です。いつもより注目度が高いようですね。

【参考記事】
第3次世界大戦の危機!? 今はイラン情勢がすべて。ドル/円や豪ドル/円は戻り売りか(1月6日、西原宏一&大橋ひろこ)

ISM米雇用統計など経済指標が悪化し、景気失速が明らかになれば利下げなどの緩和的な金融政策が取られるから株価は底堅い、というシナリオが目立ちます。


今も、目先は弱気でもGAFA系の銘柄を中心に落ちたところは拾いたい、という人は多いようです。


気をつけたいのが、株式市場のボラティリティが高まっていること。今年(2020年)の日経平均は400円、500円くらいポンポン動いています


流動性のある日経平均がアジア株のヘッジ売りに使われているようですから、巻き込まれないように気をつけたいですね。

【FX初心者のための基礎知識入門】
米雇用統計は、FXトレーダーなら知らない人はいない、月に一度のお祭り的イベント
ISM製造業景気指数とは? 米国の景気を占う先行指標!? 非製造業部門にも注目!

今週(2月3日~)の戦略は、どう考えますか?

今の為替市場は、株価を見て動いています。引き続き、上海市場、そして、今晩のNYダウに注目


弱い動きが続くようならリスクオフの円高に期待して、110円が遠のいた米ドル/円の戻り売り継続でいいと思います。


あるいは、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)ならユーロ/円。


先週(1月27日~)、月末リバランスの影響でユーロ/米ドルが買われましたから、ユーロ/円の売りでもいいのかもしれません。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

(構成/ミドルマン・高城泰)
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