■スイス「監視対象国」入り。スイスフランへの影響は?
先週(1月13日~)話題となったのが、米国の為替報告書。中国が為替操作国から解除された一方、スイスが監視対象国に追加されました。
スイスフラン安になっていたところで為替操作国に認定されたのなら、「スイスフランを買おうか」とも思います。さらなる通貨安への抑止力となりますから。
ただ、今回は違う。特にスイスフラン安が進んでいたわけではないため、ここから買っていくかというとピンときません。

(出所:Trading View)
明日(1月21日)からは、ダボス会議が開幕ですね。
トランプ米大統領が出席予定です。マーケットにインパクトのある発言が出るのではとの期待感はありますが、どうでしょうか。
■利下げ確率が70%「しか」ない? 英ポンドは上がりにくそう
今週(1月20日~)はECB(欧州中央銀行)や日本銀行、それにカナダ中銀の政策発表もありますね。
日銀は無風でしょう。注目はECB。
前回の理事会では、1月から「金融政策の総点検を開始する」と発言し、タカ派的な姿勢も覗かせました。
まだ金利正常化を織り込むようなユーロ高の動きは見られませんが、注目しておきたいですね。
【参考記事】
●クリスマス前のセル・ザ・ファクトに注意。ユーロ/米ドルに、上昇の可能性あり!?(2019年12月16日、西原宏一&大橋ひろこ)
1月30日(木)の利下げが、急浮上してきたのが英ポンド。利下げ織り込みが70%程度まで高まっています。
ドイツ証券などは、2度の利下げを予想しています。
ただ、1月については利下げ確率が70%しかない。確実とはいえない状況ですね。
70%だと、「しか」という印象ですか?
利下げが確実なら、この時期にはもう100%近くに達しているはず。
本当に利下げするなら今週(1月20日~)、織り込み度が高まり、英ポンドは売られていくのでしょう。
どちらにしても、今週の英ポンドは利下げ警戒から上がりにくい展開だとは思います。
(次ページでは、米国株やパラジウム、豪ドルの話題が…)
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