■今週のFOMCは政策の現状維持を予想
今週(6月8日~)のイベントとしては9日(火)~10日(水)にFOMC(米連邦公開市場委員会)があります。
イールドカーブ・コントロールが導入されるのではないかという予想もありますが、雇用統計が良かったこともあり、今回は現状維持ではないかと思います。
【参考記事】
●株価は全戻しで一段落か。二番底はない? ドル/円は106~110円程度のレンジ続きそう(6月8日、西原宏一&大橋ひろこ)

今週のFOMCでは、長短金利を操作するイールドカーブ・コントロールが導入されるのではないかという予想もあるが、バカラ村氏は現状維持になると考えている。写真はFRBのパウエル議長 (C)Bloomberg/Getty Images News
■豪ドルは調整の動きをしたところが買い場に
株式市場が堅調であれば、為替市場もリスク選好で米ドル安になりやすく、資源国通貨は買われやすいと考えています。
豪ドル/米ドルは、0.7000ドルがまだ、レジスタンスとしてあり、ここを超えても、昨年(2019年)末の高値、0.7032ドルがあります(※)。
(※編集部注:本記事の寄稿後、6月9日(火)の東京時間に豪ドル/米ドルは一時、0.7040ドル付近まで上昇した)

(出所:TradingView)
時間調整をしている動きであるため、4時間足などでは買われ過ぎの状態が解消されつつありますが、調整の動きをしたところは、買い場になるのではないかと考えています。
【参考記事】
●サイクル崩れ、膠着した相場が米ドル安へ動き始めた! 対米ドルで資源国通貨買い(6月2日、バカラ村)

(出所:TradingView)
株式市場が堅調な間は、豪ドル/米ドルも堅調になりやすいと思いますので、豪ドル/米ドルの上値余地はあると考えています。
【参考記事】
●全米でデモ拡大…だけど、米国株は続伸!? 豪ドル/円は買われ過ぎ示唆で押し目狙い(6月4日、西原宏一)
●コロナバブルが当面、弾けない理由とは? ドル/円・クロス円は反動狙ってエントリー(6月4日、今井雅人)
■英ポンド/米ドルは上昇が期待できるかたちに
英国にとって、今月(6月)末は、12月末に設定されているEU(欧州連合)からの離脱期限を延期するかどうかを決める締切りとなります。そのため、今月の英ポンドは、軟調になりやすいと考えていましたが、英ポンド/米ドルは、1.2650ドルのレジスタンスを超えてきました。

(出所:TradingView)
6月5日(金)には、フロスト英首席交渉官が、「EUとの協議はあまり進展がなかった」と発言しましたが、それでも英ポンドは下がらなかったことから、売り材料に反応しないのであれば、英ポンドは上がる可能性の方が高いと思います。
英ポンド/米ドルは、チャート上で1.2650ドルのレジスタンスをしっかり超えてきたこともあり、上昇が期待できると考えています。
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