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西原宏一・大橋ひろこの「FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議」

米ドル/円の戻りを慎重に売っていきたい。
株価下落のトリガーは香港めぐる米中対立か

2020年07月06日(月)16:40公開 (2020年07月06日(月)16:40更新)
西原宏一&大橋ひろこ

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■株価下落のトリガーは香港めぐる米中対立か

世論調査ではバイデン有利が伝えられ、コロナ禍は終息の気配が見えない。


さらに香港をめぐる米中対立も先鋭化し、リスクオフ要因が目立ちます

7月4日(土)には、米海軍の原子力空母2隻が南シナ海で大規模な演習を行いました。


同時期に中国も軍事演習を行っており、緊張感の高まりを感じさせますね。

香港への経済制裁をトランプがいつ決断するのか、さまざまなリスクオフ要因を孕みながらも、しかし、ナスダックや上海を筆頭に株式市場は絶好調


こうした環境は、コロナショック直前の2月を思い出させます


当時も「FRB(米連邦準備制度理事会)の隠れQE(量的緩和)があり、リスクオフ要因はあっても株価は天まで上がるのだ」とする論調があって、株価も好調。ベア派も「やはり上がるのか」とブルに転じた直後、起きたのがコロナショックでした。

【参考記事】
新型コロナが猛威振るう中、なぜ株は好調? 豪ドルが影響を織り込む一方でユーロは…(2月13日、西原宏一)
史上最高値更新のNYダウはブルトラップ? 英国とEUの交渉難航!? 欧州通貨を戻り売り(2月10日、西原宏一&大橋ひろこ)

きっかけは、アジアのローカルな感染症と思われていた新型コロナウイルスが、イタリアでも深刻化したことでした。


今回は、何がトリガーとなるのでしょうか

コロナではなく、香港をめぐる米中対立かもしれませんね。

【参考記事】
香港に衝撃! 中国政府が国家安全法制定へ。なぜ中国は今、動いた? リスクオフになる?(5月27日、志摩力男)
米中対立で株価調整へ。ドル/円は、赤字に転落したソフトバンクGの売りに注目!(5月25日、西原宏一&大橋ひろこ)

中国寄りだった英国でも、5G通信網からファーウェイ製品を排除との報道が出ています。

「香港返還後50年は政治体制を変更しない」との約束が破られようとしていますから、英国としても穏やかではないでしょう。

■ETFの分配金捻出売り、米株では納税売り

細かいことを言えば、今週7月8日(水)、7月10日(金)は主要なETF(上場投資信託)の決算日が集中


分配金捻出の売りが、7000億円程度出るようです。


米国では、延期されていた確定申告が7月半ばに期限を迎えます。


還付の人は先に済ませ、まだ済ませてないのは納税が必要な人たちでしょう。彼らの納税売りにも要注意です。

季節要因では、先週(6月29日~)から新たな四半期がスタート


株買いや米ドル買いが出ることもあります。

今週の戦略は、どう考えますか?

米国で拡大するコロナ禍、米中対立、バイデン有利な情勢――こうしたことから、「ある日突然、株価が暴騰する」というシナリオよりは、「ある日突然、暴落する」可能性の方が高いように思います。


だとすれば、米ドル/円の戻り売りでいいのでしょう。


ただ、年金の買いが入りやすい時期でもある。


戻りを慎重に売っていきたいですね。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

(構成/ミドルマン・高城泰)

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