■トルコ4-6月期のGDP成長率はマイナス9.9%
トルコ統計局は、今週(8月31日~)、2020年4-6月期のGDP成長率を公表しました。
トルコ経済の成長率は、4-6月期でマイナス9.9%になりました。前年同月比でサービス業と製造業の落ち込みがもっとも激しく、長年トルコ経済の成長エンジンであった住宅セクターは、トルコ政府の低金利貸し出し政策の効果で落ち込みが限定的でした。
製造業の回復は、EU経済の回復に直結していて、東地中海問題でトルコがEUの制裁にあえば一段と落ち込む可能性があります。
■トルコ中銀は次回会合で利上げに踏み切る必要あり
今週(8月31日~)のトルコリラですが、対米ドルでは7.30~7.40リラの狭いレンジの動きが続いています。

(出所:IG証券)
トルコ中銀の裏口利上げのおかげで、対円でも14円台前半で、いったん下落が止まったように見えます。
【参考記事】
●トルコ中銀は禁じ手使ってリラ防衛に成功! だが、秋以降の相場は荒れる懸念あり(8月5日、エミン・ユルマズ)

(出所:IG証券)
しかし、その効果も期限付きだと思いますので、トルコ中銀は、9月24日(木)に行われる次の政策会合で利上げに踏み切る必要があります。
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