BOEが事前予想をくつがえす現状維持を決定し、英ポンドが急落
みなさん、今週もよろしくお願いします。
さて、まずはこの1週間の動きを振り返ってみましょう。
BOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])は、11月4日(木)にMPC(英金融政策委員会)の結果を公表しました。
事前予想では、今回利上げを決定するのではないかと言われていましたが、実際は、政策金利を0.1%に据え置くことを賛成7、反対2で決定をしました。
また、あわせて量的緩和政策に関しては、国債の買い入れ残高を8750億ポンドに維持することを賛成6、反対3の賛成多数で決定しました。
事前予想をくつがえす現状維持の決定を受けて、英ポンドが急落し、英ポンド/円、英ポンド/米ドルともに大きな下落となりました。
(出所:TradingView)
(出所:TradingView)
クロス円の下落と米長期金利の低下で、米ドル/円は一時112円台に突入
この影響が、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)全体に波及して、円全面高となり、ユーロ/円、豪ドル/円なども下落しました。
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さらには、その影響は米ドル/円にまでおよび、米ドル/円も頭の重い動きに変わっていきました。
そこに、今度は米長期金利(米10年債利回り)が少しずつ低下するという調整が入ってくると、今度は米ドル売りとなり、米ドル/円は一時112円台に突入しました。
それまでのボックス相場を下に抜けましたので、チャート上は112円程度までは下落する可能性も出てきていました。
(出所:TradingView)
(出所:TradingView)
米CPIが約31年ぶりの高水準に。米長期金利の急上昇に伴って、米ドル高相場に転換
ところが、その直後、その流れを大きく変える発表がありました。
米労働省が発表した10月の消費者物価指数(CPI)ですが、前年同月比で6.2%上昇と9月の5.4%から加速しました。これは1990年11月以来、約31年ぶりの高い水準となりました。
これを受けて、再び米長期金利が急上昇しました。現在のFX相場は米長期金利の動きに大きな影響を受けていますので、米長期金利の上昇に伴って、一転してまた米ドル高相場に転換してきています。
(出所:TradingView)
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紆余曲折はあるものの、結局は米ドル高に戻っていくということがよりはっきりした
私自身も、米ドル/円のチャートが一時的に下抜けしたときに、もう少し調整で米ドルが落ちるのではないかと思いましたが、あっさりと相場は反転してきました。
今回の一連の流れを見て感じたことは、紆余曲折はあるものの、結局は米ドル高に戻っていくということがよりはっきりしたのではないかということです。
先週(11月1日~)までは、米ドル/円を中心に米ドルロングポジションを作ってきていましたが、ユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルも下に抜けてしまっていますので、米ドル/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルで米ドル買いをしていくことにします。
米ドル/円も時間はかかるとは思いますが、120円に向かっていくのではないかと思います。
(出所:TradingView)
ユーロ/米ドルも現在1.14ドル台ですが、1.05ドルあたりを目指し、ユーロ安・米ドル高が長期的には進んでいくのはないかと予測しています。
(出所:TradingView)
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