※この記事は2009年に公開された記事であり、内容に一部古い情報を含みます
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からつづく)
——ロンドン証券取引所でのCFDのシェアが約30%とは大人気ですね! 日本でもこれから大ブレイクする予感がします。さて、CFD取引の内容について、まだ今一つ具体的なイメージがわかないのですが、もう少し詳しく説明してもらえませんか?
■これが“レバレッジ”の威力だ!
CFDのしくみはみなさんが考えているほど複雑ではありません。たとえば、ある投資家がウォルト・ディズニー(ティッカー:DIS)の株を買おうとしているとしましょう。
ディズニー株が22ドルで取引されていたとします。すると、この株を仮に100株購入すると、19万8000円の買い付け代金になります(為替は1ドル=90円と仮定)。
22ドル×100株×90円=19万8000円
というわけです。この場合、買い付け代金は全額、この投資家が負担することになります。
——株を買う以上、それは当然じゃないですか?
いえ、必ずしも買い手が株式投資の代金全額を負担するのは当然とは言えないんです。
たとえば、信用取引はその好例です。日本では信用取引で、自己資金の約3倍まで株を買うことができますよね。このように、証券会社が個人投資家に信用を与える(資金を融通する)ということ自体は昔から行われてきたことなのです。
CFDの場合、投資家は買い付け代金全額の代わりに一定の証拠金というものを口座に積んでおきます。
証拠金率はCFD会社や買い付け対象の銘柄によって変わりますが、仮にレバレッジ20倍と考えれば、ディズニー株の例だと、約1万円だけ証拠金を積めばよいのです。そして、残りはCFD会社が立て替えるわけです。

つまり、あなたの出した証拠金にCFD会社の出す立替分のお金を合わせて、その合計金額でディズニーの株を買いにいくのだと思えばよいのです。
そして、CFD会社が実際にディズニー株を買いにいく行為を「カバーする」と言います。そして、買いにいく際に注文をつなぐ会社のことを「カバー先」と呼んでいます。
——つまり、個人投資家とCFD会社が力を合わせているわけですね?
そうです。さて、仮にディズニー株が上がって、含み益が出たとしましょう。

この場合、買い付け代金総額からすれば利益は小さいですよね。
でも、CFD会社はあなたにお金を立て替えただけということが肝心です。反対売買して利益を確定すれば、上の図から、売却したディズニーの株券とCFD会社立替分を差っ引くことになり、残りは以下のようになります。
こうやってCFD会社の立替分を消して、投資家が最初に積んだ証拠金と利益の関係だけを比べると、すごく大きな利食いになっているのがわかるでしょう? これがレバレッジの威力なのです。
——なるほど! これはうまい話ですね。

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