(「【第2回】 CFDではどうして大きく儲けることが可能なのか?」からつづく)
——CFDにはFXでいう「スワップ金利」のようなものがかかるという話を聞いたのですが…?
■CFDでは売りから入ると金利がもらえる!
それはよい質問ですね。CFD会社が買い付け代金の一部を「立て替えている」という状況は、言い換えれば個人投資家はCFD会社に借金しているわけです。
お金を借りている以上、それには金利がつきますよね。だから、投資家は買いポジションを一晩以上持ち越した時(オーバーナイトした時)、その分の金利はCFD会社に支払わないといけません。
——CFDでは売りからも入れるということですが、それについて詳しく教えてください。
それはすごく大事なCFDの特徴です。CFDの魅力の一つが「カラ売り」、つまり売りから入れるという点にあります。
つまり、相場が下がると思えば、その株を持っている、いないに関係なく、スッと売り注文を出してしまってよいのです。そして思惑どおり、その株が下がれば、安値でそれを買い戻して手仕舞いすればいいわけです。
——売りから入った場合、金利はどうなるんでしょうか?
その場合、株を売った代金がCFD会社に最初に入るわけですから、イメージとしては個人投資家がCFD会社にお金を「貸している」格好になります。
すると、お金を貸しているわけですから、投資家はCFD会社から金利をもらえるわけですね。これも買った場合とおなじく、オーバーナイトした場合のみ、金利が発生します。
——売りから入れば金利がもらえるというのは面白いですね。うまくトレードすれば、下げ相場が楽しくなるかもしれません。
株の信用取引では買いから入れば買方金利がかかりますし、売りから入っても貸株料がかかったり、時には逆日歩がかかることがあります。CFDで売りから入るのは、それに比べると有利ですね。
■相対取引であるCFDでは取引会社の信頼性が特に重要
——今までのお話で出てきたとおり、CFDはFXと似ている側面がありますね。投資家とそれを扱っている会社との相対取引になるという点もその一つです。CFDでは取引所取引である「くりっく365」以外は相対取引となっています。
相対取引ですから、自分が取引しているCFD会社が破綻した場合、口座にあった証拠金が戻ってこない可能性があります。
ですから、取引は信頼できるCFD会社で行った方がいいでしょう。
信託保全を導入するなど顧客資産の管理方法は信頼できるか、自己資本規制比率は十分に高いか、どのような企業グループの系列なのか、といったことがチェックポイントになるでしょうね。
——FXのトレードを始める前に、信頼できるFX会社かどうかチェックするポイントと同じですね。では、トレード感覚も、CFDはFXと同じと考えてよいのでしょうか?
CFDとFXは基本的なしくみは同じですが、だからといって、同じ感覚で取引するのは危険です。
※この記事は2009年に公開された記事であり、内容に一部古い情報を含みます
なぜなら、それは取引対象が異なるからです。取引対象は原資産と呼ばれたりしますが、その原資産の持っている値動きの特徴が為替とは違っていたり、取引習慣が違っていたりするのです。
■S&P500はドル/円の約3.3倍も値動きが荒い!
下のグラフはCFDのおもな原資産のボラティリティを示したものです。もう少し具体的に言うと、「リスクグレード」というボラティリティを計測するツールを使って出した数値です。
■S&P500はドル/円の約3.3倍も値動きが荒い!
下のグラフはCFDのおもな原資産のボラティリティを示したものです。もう少し具体的に言うと、「リスクグレード」というボラティリティを計測するツールを使って出した数値です。
ドル/円は74、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500は247ですから、S&P500はドル/円の約3.3倍も値動きが荒いことがわかります。
多くの個別株ではボラティリティはもっと高くなります。金融銘柄のシティグループ(ティッカー:C)などは数値が866にもなっていますから、ものすごく激しく動いているということです。
つまり、FXとCFDの第一の大きな違いは、CFDは非常に荒っぽい投資対象を相手にしているのだということです。
——なるほど、為替よりも株価指数、さらには個別株の方が値動きが激しいのですね。ところで、今出てきた「リスクグレード」という言葉は聞いたことがないんですが、もう少し詳しく説明してもらえませんか?
■JPモルガンが開発した「リスクグレード」とは?
「リスクグレード」は個人投資家にとって極めて使いやすい、無料のツールです。大変重宝するツールですので、ぜひ使用されることをお勧めしますよ。
実はリスクグレードは1990年代にJPモルガンが社内の自己勘定でのトレーディング・リスクを管理するために開発した、リスク管理用のツールだったのです。
当時のJPモルガンは立志伝中の為替トレーダー、デニス・ウエザーストーンが采配を握っていました。ウエザーストーンはロンドンの港湾労働者の息子で16歳の時にJPモルガンの一部門であるギャランティー・トラストで帳簿係をしながら夜学に通いました。そして、優れたリスク管理力で最後にはCEOまで登りつめたのです。
毎日、マーケットが閉まってから15分以内にJPモルガン全社のリスクの状態を包括的に把握することができる「リスクグレード」レポートがウエザーストーンのデスクの上に届けられたことから、このリスク報告書は「4:15PMレポート」と呼ばれ、ウォール街ではちょっとした評判になっていました。
ところがJPモルガンがその「4:15PMレポート」のノウハウを「みんなも使っていいよ」というふうに一般に公開したので、金融界からは驚嘆と称賛の声が上がったのです。
その後、「リスクグレード」はリスクメトリックス社(ティッカー:RMG)という独立の企業としてJPモルガンからスピンオフされ、去年の2月にニューヨーク証券取引所にIPOされています。
もしも、個別銘柄の「リスクグレード」が知りたければ、リスクメトリックス社の「RiskChart」というページに行ってティッカーを入力し、「RISKCHART」というボタンをクリックしてください。「リスクグレード」の推移を見ることができます。
ところで、「リスクグレード」と普通のボラティリティの計算はどこが違うのか? ということですが、大きな違いは次の2点です。
(1)「リスクグレード」は為替、商品、株式など、さまざまな資産のリスクを横断的に比較できる
(2)「リスクグレード」は最近のデータほど比重が高いように指数化してある
(2)「リスクグレード」は最近のデータほど比重が高いように指数化してある
(「【第4回】 CFDで「バフェット流」や「さわかみ流」はあり得ない」へつづく)
※この記事は2009年に公開された記事であり、内容に一部古い情報を含みます
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11銘柄 | 約50倍 | ○ | ||
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料) | ||||
株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
○ (30円~) |
✕ | ○ (330円) |
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「岡三証券(くりっく株365)」は、取引所CFD「くりっく株365」の専用口座。「くりっく株365」では、日本・米国・ドイツ・英国の代表的な株価指数と、金・原油などを対象としたETFをCFDで取引できます。「くりっく株365」を取引できる口座はいくつかありますが、「岡三証券(くりっく株365)」には「くりっく株365」の取引に役立つ情報を一画面でチェックできる高機能な情報ツールなどを使えるなどといったメリットがあります。 | ||||
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◆ 外貨ex CFD(GMO外貨) ⇒詳細情報ページへ | ||||
取り扱い銘柄数 | 最大レバレッジ | スマホアプリ | ||
23銘柄 | 20倍 | ○ | ||
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株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
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◆ SBIネオトレード証券(CFD) | ||||
取り扱い銘柄数 | 最大レバレッジ | スマホアプリ | ||
31銘柄 | 10倍 | ○ | ||
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料) | ||||
株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
○ (無料) |
○ (無料) |
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SBIネオトレード証券(CFD)のおすすめポイント | ||||
SBIネオトレード証券のCFDでは、日米の株価指数と、米国市場に上場している企業の個別株を取引できます。個別株はApple・Amazon・Tesla・Microsoftなど、時価総額上位のグローバル企業を中心としたラインナップなので、気になる銘柄がきっと見つかるはず。個別株を取引できるCFD口座は限られているので、株式をCFDで手軽に取引してみたい方、株価の上昇と下落の両方を収益チャンスにしたい方などは、ぜひチェックしてほしい口座です。 | ||||
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◆ トライオートETF(インヴァスト証券) | ||||
取り扱い銘柄数 | 最大レバレッジ | スマホアプリ | ||
29銘柄 | 5倍 | ○ | ||
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料) | ||||
株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
○ (無料) |
✕ | ○ (無料) |
○ (無料) |
○ (無料) |
トライオートETF(インヴァスト証券)のおすすめポイント | ||||
「トライオートETF」は、あらかじめ用意されたプログラムの中から気に入ったものを選んで稼働させるだけで、自動売買(システムトレード)ができるのが魅力のCFD口座。収益率の高いプログラムを選択することで、値動きに一喜一憂したり感情に惑わされたりすることなく、コツコツと利益を積み上げていく運用を目指してくれます。 | ||||
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◆ まいにち金・銀(マネーパートナーズ) | ||||
取り扱い銘柄数 | 最大レバレッジ | スマホアプリ | ||
2銘柄 | 20倍 | ○ | ||
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料) | ||||
株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
✕ | ✕ | ○ (無料) |
✕ | ✕ |
まいにち金・銀(マネーパートナーズ)のおすすめポイント | ||||
マネーパートナーズのCFDでは、米ドル建ての金と銀が取引できます。銘柄ごとに設定した価格になると知らせてくれる「ターゲットメール」、重要な経済指標の発表予定と結果が届く「指標アラートメール」などが提供されているのも魅力です。 | ||||
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◆ ひまわり証券(くりっく株365) | ||||
取り扱い銘柄数 | 最大レバレッジ | スマホアプリ | ||
11銘柄 | 約50倍 | ✕ | ||
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料) | ||||
株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
○ (15円~) ※自動売買利用時は投資助言報酬が別途発生 |
✕ | ○ (147円) ※自動売買利用時は投資助言報酬が別途発生 |
✕ | ✕ |
ひまわり証券(くりっく株365)のおすすめポイント | ||||
「ひまわり証券(くりっく株365)」は、取引所CFD「くりっく株365」の専用口座。「くりっく株365」では、日本・米国・ドイツ・英国の代表的な株価指数と、金・原油などを対象としたETFをCFDで取引できます。「くりっく株365」を取引できる口座はいくつかありますが、「ひまわり証券(くりっく株365)」では独自の自動取引システムの「ループ・イフダン」を使って、CFDで自動売買(システムトレード)ができるのが最大の特徴です。 | ||||
▼ひまわり証券(くりっく株365)▼ |
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◆ LION CFD(ヒロセ通商) | ||||
取り扱い銘柄数 | 最大レバレッジ | スマホアプリ | ||
28銘柄 | 20倍 | ○ | ||
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料) | ||||
株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
○ (無料) |
✕ | ○ (無料) |
✕ | ○ (無料) |
LION CFD(ヒロセ通商)のおすすめポイント | ||||
「LION CFD」は、株価指数、商品、ETFを対象にした銘柄を取引できるCFD口座。約定力が高く、使いやすい取引ツールや豊富な情報コンテンツ、24時間対応の電話サポートなど、ヒロセ通商がFXで培ってきたノウハウがしっかり活用されています。個別株などは必要なく、CFDとしては一般的な銘柄と、ETFに関連した銘柄の取引ができれば十分という人にはおすすめです。 | ||||
▼LION CFD(ヒロセ通商)▼ |
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◆ フィリップ証券(CFD) | ||||
取り扱い銘柄数 | 最大レバレッジ | スマホアプリ | ||
9銘柄 | 20倍 | ○ | ||
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料) | ||||
株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
○ (無料) |
✕ | ○ (無料) |
✕ | ✕ |
フィリップ証券(CFD)のおすすめポイント | ||||
フィリップ証券のCFD口座では、株価指数を対象とした証券CFD4銘柄、コモディティを対象とした商品CFD5銘柄の、計9銘柄を取引できます。大きな特徴のひとつに、取引ツールに自動売買も可能なMT5(メタトレーダー5)を使うという点が挙げられます。デモ口座があるので事前に取引環境やツールの操作感を試すことができるだけでなく、豊富なマニュアルも提供されているので、メタトレーダーを使うのが初めての人も安心して取引できます。 | ||||
▼フィリップ証券▼ |
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◆ FXTF GX-商品CFD(ゴールデンウェイ・ジャパン) | ||||
取り扱い銘柄数 | 最大レバレッジ | スマホアプリ | ||
4銘柄 | 20倍 | ○ | ||
取引できる銘柄の種類(カッコ内は取引手数料) | ||||
株価指数 | 個別株 | 商品 | 債券 | その他 |
✕ | ✕ | ○ (無料) |
✕ | ✕ |
※暗号資産を対象としたCFDサービスは除く | ||||
FXTF GX-商品CFD(ゴールデンウェイ・ジャパン)のおすすめポイント | ||||
ゴールデンウェイ・ジャパンの「FXTF GX-商品CFD」は、金、銀、原油、天然ガスの商品(コモディティ)4銘柄に特化したCFD口座。取引できる銘柄は限られていますが、ひとつのツールでFXやノックアウトオプションも取引できるほか、PC版のウェブブラウザ取引システムには高機能チャートツールの「TradingView」が搭載されていて、高度な分析から発注までをスムーズに行えるのが魅力です。 | ||||
▼FXTF GX-商品CFD(ゴールデンウェイ・ジャパン)▼ |
※本コンテンツの調査対象はすべて個人口座となっています。また、サービス内容は当社が独自に調査したものです。正確な情報を提供するよう努めておりますが、詳細は各FX会社へお問い合わせください。 |
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